妊活中・妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けてもいいの?【徹底解説】

妊活中・妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けるべき!

妊活中や妊娠中は、赤ちゃんへの影響を考えると病院での治療を受けにくい時期。毎年冬から春先にかけて流行するインフルエンザの場合は予防接種で防ぐこともできるのですが、こういったデリケートな時期でも、予防接種を受けることができるのでしょうか?

今回は妊活・妊娠中のインフルエンザの予防接種の可否や注意点、インフルエンザにかからないための予防法などについて、詳しく解説していきます。

妊娠中・妊活中のインフルエンザが危ない理由は?

飲み物を飲む女性

妊娠中に病気にかかるのが怖いのは、治療に使う薬剤による赤ちゃんへの影響が怖いから。妊活中もお腹に赤ちゃんが宿っている可能性がありますので、病気への感染は特に注意をする必要があります。

特にリスクが高いのは、脳や神経器官などの主要部分が作られる第4~7週前後の妊娠初期。この時期は特に薬などの影響を受けやすく、胎児に奇形などが起きるリスクが高いことがわかっています。

妊活中・妊娠中に予防接種してはいけない薬もある?

日本で使われているワクチンには、さまざまな種類があります。妊活・妊娠中の場合は次のような注意事項を知っておかなくてはいけませんが、実際に予防接種をする際には、必ず医師に相談をして安全の確認をしましょう。

①妊娠中に摂取してはいけない生ワクチン

予防接種とは、ワクチンを使って事前に病気に軽く感染させて、身体の中に抗体を作り出しておくこと。なかでも生きた病原体の毒性を弱くした次のような生ワクチンは効果が高いのですが、直接生きた病原体が体内に入ることで、胎児への危険性が否定できません。

  • 麻疹ワクチン
  • おたふくかぜワクチン
  • 風疹ワクチン

特に風疹ワクチンは母子感染のリスクが高く、赤ちゃんに先天性風疹症候群で白内障や心臓疾患、難聴などの症状が起きる可能性があるので、絶対に受けてはいけません。

②妊娠中に摂取しても良い不活化ワクチン

生きた病原体を使う生ワクチンに対して、病原体を死滅させてから免疫に関する部分だけを抽出して作る次のような不活化ワクチンであれば、妊娠中でも接種ができます。

  • DPT(3種混合)・DT(2種混合)
  • 日本脳炎
  • A型・B型肝炎
  • インフルエンザ
  • HPV(ヒトパピローマウイルス)

ただし、不活化ワクチンの場合は抗体ができるまで数回に分けて接種をする必要がありますし、長期間の効果が得にくい傾向があります。

妊活中・妊娠中にインフルエンザにかかってしまったらどうすべき?

妊娠中も、お腹に赤ちゃんが宿っている可能性がある妊活中も、インフルエンザにかかったと気がついたら、すぐに病院へ行きましょう。ウィルスが胎児に栄養を及ぼすことはないのですが、この時期の女性の体はとてもデリケートで、免疫力も病気に対抗する抵抗力も低下しています。

放置しておくと重症化し、母体の発熱や咳などが早産を引き起こすリスクもありますし、怖いインフルエンザ脳症に進行する可能性も。流行期にインフルエンザの症状が現れた場合には早めに受診し、妊活・妊娠中であることを告げて治療を受けてください。

インフルエンザにならないための習慣

眠る女性

妊活・妊娠中でも受けることができるとはいえ、インフルエンザワクチンはそれほど効果が高くありませんし、流行するウィルスの型によっては全く効果がでないこともあります。予防接種を受けるだけでなく、次のような予防措置で感染を防ぎましょう。

①帰宅時に服をはたき、手洗いうがいを徹底する

インフルエンザウィルスは感染者のくしゃみや咳などから出た飛沫を介して感染するため、外出後は服を叩いて付着したウィルスを落とし、手洗いとうがいでウィルスを排除しましょう。服を着替えるのも効果的です。

②人混みを避け、マスクをする

流行期にはデパートや駅などの不特定多数の人が集まる場所には、ウィルスが蔓延している可能性があります。時間をずらしてできるだけ混みを避け、外出時はしっかりマスクをしましょう。

③睡眠時間を確保する

睡眠不足が続くとどうしても体が疲労して、免疫力も低下します。病気にかかりたくない時期こそしっかり休養を取って、病気に打ち勝つ強い体を作っておきましょう。

④栄養をバランスよくしっかり摂る

病気に打ち勝つ健康な体作りには、栄養が欠かせません。食事はしっかり3食、栄養バランスよく摂りましょう。妊活・妊娠中の場合は、葉酸サプリを積極的に摂ることも病気の予防に効果的です。

⑤湿度や温度の管理を徹底する

冬の暖房は空気の乾燥を招き、インフルエンザウィルスを活性化させます。空気が乾燥することで鼻や喉粘膜が荒れて病気にかかりやすくなりますので、温度管理と湿度調整を心掛けて、病気を予防しましょう。

産婦人科診療ガイドラインを読み、知識を増やしておこう!

妊活や妊娠は決して特別なことではないのですが、お腹に赤ちゃんがいることで責任も2倍。妊娠・出産には直接かかわりがなくても、いろいろな病気に関して知っておく必要があります。日本産科・婦人科学会が発信している資料なども参考に、ママになるために病気への知識も深めましょう。

産婦人科診療ガイドラインはこちらから

予防接種は妊活の一部!手を抜かずに!

出産にかかわるリスクを避けるためにも、赤ちゃんが欲しいと考えたら予防接種を受けておくことが大事です。ママだけでなくパパともよく相談をして、計画的に予防接種を受けてくださいね。