妊活中にたばこは吸っても大丈夫?【いつどうやってやめるべきか】

妊活中からたばこは控えるべき!

バツを持つ女性

喫煙者にとって子どもが欲しいと思った時に問題視するのは、たばこのことですよね。
たばこが身体に良くないことを知っているだけに、赤ちゃんへの影響を考えてしまうでしょう。

妊娠してからやめればいいと思っている人がいたら、それは要注意です。

実は妊活中から禁煙を始めないと胎児にも影響を及ぼしてしまうため、たばこは妊活中から控えるべきなのです。

知らずに喫煙を続けていると、大変なことになってしまうかもしれませんよ。
今回は妊活中の禁煙の重要性を詳しく解説します。

なぜ妊活中からたばこを控えるべきなの?<男性編>

禁煙

男女とも関係なく妊活中にはたばこを控えるべきですが、なぜたばこはいけないのか理由を知るために、まずは男性が妊活中にたばこを吸っていることで起こるリスクを見てみましょう。

①精子の数や運動率、染色体に影響する可能性がある

喫煙すると血液中に有害物質が入るため、体の各器官に悪影響を及ぼします。
その結果、精子を作り出す精巣も影響を受け健康な精子を作り出せなくなってしまいます。

たばこの影響で精子のDNAが変異をきたすと、染色体に影響し染色体異常のリスクが高まります。

そして、精巣の機能が低下していると精子そのものの数が減少したり、運動率の低い精子ばかりが作りだされてしまう可能性もあり、妊活には多大な影響を及ぼします。

②勃起不全になる可能性がある

男性がたばこを吸うことで、妊活中には大打撃ともいえる勃起不全(ED)になる可能性もあります。

たばこには血管収縮作用があり、全身の血行が悪くなってしまいます。
血液が一気に性器に集まることで勃起が起こりますから、たばこによる血行不良が勃起不全を起こす可能性も納得できますね。

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なぜ妊活中からたばこを控えるべきなの?<女性編>

タバコを吸いながら悩む女性

男性の妊活中のたばこの悪影響がわかりましたが、女性にも妊活中にたばこを控えるべき理由があります。
たばこによる女性側のリスクも見ておきましょう。

①生殖機能が低下し、不妊率が上昇する

男性編で説明したようにたばこによって有害物質が体内に入ると、性機能の低下を招きます。
女性の場合、子宮や卵巣の機能低下を招き、卵子の質の低下にもつながります。

また、たばこは女性ホルモンの分泌を低下させるので、ホルモンバランスの乱れによって月経不順や無排卵などの不妊の原因を引き起こす可能性もあり、不妊率が上昇してしまうのです。

②体外受精が失敗しやすくなる

自然妊娠が難しいと判断された場合は体外受精を試されますが、たばこを吸っていると体外受精も失敗しやすくなります。

体外受精は卵巣から卵子を取り出し、採取した精子を卵子に受精させ、受精卵を子宮内に戻し着床させる方法ですが、たばこを吸っていると卵子の質も低下しているため体外受精もうまくいかないことが多いのです。

また受精しても子宮に着床させる必要がありますが、たばこによる生殖機能の低下等が原因で、成功率は非喫煙者に比べて低いことがわかっています。

③流産の可能性が上がる

たばこを吸っている女性の不妊率が高くても、妊娠している人はいます。
とはいえ妊娠しても必ずしも安全だとは言えず、たばこを吸っている人は流産する可能性が上がります。

もちろん、たばこを吸っていない女性も流産する可能性はありますが、たばこを吸っている女性の場合は吸ってしない女性に比べて流産率が2倍近くになると言われています。

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④妊娠後の禁煙はすごく辛い

妊活中は大丈夫だろうとたばこを続けている人も、妊娠が発覚すれば胎児のことを考えてたばこを止めざるを得ないですよね。

でも妊娠がわかってから、いざたばこを止めるとなるととても辛いものです。

たばこを止めたくてもや止められないのは、重々承知のはずです。
ですから、妊娠が発覚する時期よりも前から徐々にたばこをやめることをオススメします。

妊娠後に急に禁煙すると、たばこが吸えずにイライラしてストレスになってしまい、胎児にも悪影響を及ぼします。

妊娠前に禁煙しなかった場合に起こりうるリスク

RISK

妊活中からたばこを控えるべき理由がわかりましたが、もし妊娠前にたばこをやめなかった場合はどうなるのか、その場合に起こり得るリスクを説明します。

①低出生体重児

赤ちゃんの標準体重は2,500~4,000gとされていて、出生時にその体重に満たない2,500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼んでいます。

赤ちゃんが低体重児になる原因は、子宮内で胎児が十分に育たないことです。
たばこの影響で、胎児が子宮内で発育不全になると低出生体重児になる可能性が高いと言われています。

②異常出産(前置胎盤、常位胎盤早期剥離)

妊娠すれば必ずしも安全に出産できるというわけではありません。
健全な母体であっても異常出産になることはありますが、たばこを吸っていることでその確率は上がります。

具体的には、通常子宮上部にある胎盤の位置が子宮の入り口部分にできてしまい、子宮にフタをしてしまう前置胎盤や常位胎盤早期剥離(胎児が体内にいる状態で胎盤が剥がれる)という異常が起こるリスクがあります。

③発育の遅れ

前述のように子宮内での発育不全により胎児が低出生体重児になりますが、それ以外にも発育が遅れることもあります。

たばこの影響によって胎児の尿や髪の毛から、ニコチンが代謝されたものが検出されたこともあるぐらい胎児にたばこの影響が受け継がれます。

脳や臓器の発育途中の胎児にたばこの影響が及ぶと、知的な発育の遅れなどが生じる可能性があります。

④乳幼児突然死症候群(SID)

乳児が突然亡くなってしまうという恐ろしい病気の乳幼児突然症候群も、たばこによりリスクが高くなります。

死亡原因は詳しく解明されていませんが、たばこを吸っている両親から生まれた乳幼児に発生率が高いことは明確になっています。

妊活中の禁煙の始め方

妊婦さん

妊活中にたばこを吸うことで様々な影響を赤ちゃんに与えてしまうことがわかると、何がなんでも禁煙しなければいけませんよね。

そこで、妊活中の禁煙の始め方をご紹介します。

①まず、産婦人科のお医者さんに相談してみよう

妊活中にたばこをやめるなら、まず第一歩として産婦人科のお医者さんに相談してみるのがオススメです。

思っている以上にたばこを止めるのは大変なことなので、自分一人で解決しようとするのではなく妊活を含め医師と相談しながら禁煙を始めるのがいいでしょう。

②パートナーと話し合って支え合おう

たばこをやめるのは一筋縄でいかないことは喫煙者であれば分かっていますよね。
1人で禁煙を行うのは、とても難しいことです。

そんな時こそ、パートナー同士で支え合うことが大切です。
妊活中に大敵なストレスを溜めないように、相手を思いやりながら優しく話し合える環境が作れるといいですね。

③一度禁煙を始めたら一本も吸わないように

禁煙で重要なのは、継続することです。
一度たばこをやめても少しなら…と吸ってしまうことで再び喫煙すると禁煙が失敗してしまいます。

一度禁煙をはじめたら、1本もたばこを吸わないようにすると徐々に習慣化して禁煙が成功します。

④禁煙グッズを買ってみよう

自分でたばこをやめられるならそれに越したことはありませんが、なかなか止められない時は禁煙グッズを買って試してみましょう。

市販でも禁煙をサポートするグッズがたくさん販売されているので、自分に合った禁煙グッズを見つけるのがいいかもしれませんね。

⑤それでも無理なら、禁煙外来へ

禁煙グッズを利用してうまく禁煙ができればいいのですが、それでもやはり禁煙ができないという人には早めの禁煙外来への受診をオススメします。

たばこが吸えないというイライラや妊活のために禁煙しなければというプレッシャーは、精神的にストレスになり妊活にも逆効果になるため専門家に相談するのがベストです。

受動喫煙にも注意!

妊活中にたばこを吸うことのリスクを解説してきましたが、たばこは自分で吸うことだけが危険なわけではありません。
他の人が吸っている副流煙を吸う受動喫煙にも注意しなければなりません。

実は喫煙者自身が吸っているたばこの主流煙よりも、副流煙のほうが有害物質が多く含まれているのです。

ですから、自分がたばこを吸っていなくてもパートナーがたばこを吸っている場合は受動喫煙でのリスクも考慮しましょう。

たばこを辞めて、妊活をスタートさせよう!

いかがでしたか。
妊活中のたばこは吸っても大丈夫なのか、詳しく解説しました。

たばこはよく「百害あって一利なし」と言われますが、妊活中のたばこは生まれてくる赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがわかりましたね。

習慣的にたばこを吸っている人にとって喫煙が難しいことのは当然だと思いますが、せっかく授かった赤ちゃんにかかるリスクを考えれば、妊活を始めると同時に禁煙もスタートさせるのが最適です。

健康な赤ちゃんに早く出会うためにも、今からたばこはやめましょう。

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