妊婦さんがブリを食べても大丈夫?妊娠中の注意点は?

妊婦さんがブリを食べても問題はない

出世魚として知られるブリは、主に冬の味覚として親しまれています。日本人には人気のブリですが、妊婦さんが食べても大丈夫なのでしょうか?

もちろん、何の問題ありません。それどころか、妊娠中のブリはいろいろな効果が期待できるのです。

今回は妊婦さんがブリを食べるメリットや、おすすめのブリのレシピなどについてご紹介していきます。

ブリの基本的なカロリーと栄養価

ブリに含まれる栄養の代表は、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。どちらも不飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪酸で、コレステロール抑制などの働きがあります。

ブリには他にも、ナイアシンやビタミンD、ビタミンB12、タウリンといった栄養が含まれています。

一方ブリのカロリーは、100gあたり257kcalとなっています。

実はブリは栄養が豊富な妊婦さんにオススメのお魚!

妊婦さん

ブリはおいしいだけでなく、妊婦さんに役立つ栄養をたくさん備えています。それらの特徴について見てみましょう。

①妊娠中の血圧上昇を防ぐカリウム

妊娠中に注意すべき病気に、「妊娠高血圧症候群」があります。これは妊娠20週以降に起こる高血圧症状で、重症化すると脳出血や胎児発育不全などを起こす恐れがあります。

元々高血圧の人は特になりやすいため、予防には血圧のコントロールが必要になります。

一方ブリに含まれるカリウムは、血中の塩分を排出して血圧上昇を防ぐ効果が。これにより、妊娠高血圧症候群の予防に役立ちます。

②胎児の神経の発達を助けるDHA・EPA

前述のように、DHAとEPAはともに不飽和脂肪酸という脂肪酸の一種です。どちらも体内では作ることができず、魚などの食べ物から摂取する必要があります。

DHAとEPAは血液をサラサラにする働きが知られていますが、その他に神経組織を活性化させる働きもあります。そのため妊婦さんがぶりを食べることにより、胎児の神経の発達を促す効果が期待できます。

③胎児の骨の成長を助けるビタミンD

骨の成長にはカルシウムが必要ですが、カルシウムが骨に沈着するにはビタミンDが欠かせません。つまりビタミンDが不足すると、骨の成長が阻害されてしまうことになります。

一方、ブリにはビタミンDが多く含まれています。そのため妊婦さんがブリを食べることで、胎児にもビタミンDが供給されて骨の正常な成長を助けることができます。

④妊娠中の貧血を防ぐ鉄分

妊婦さんは貧血になりやすいことが知られています。

妊娠中は胎児へ血液を送らなければならないため、母体の血液量は増加します。しかし、増えるのは主に血漿という水分で、酸素を運ぶヘモグロビンの量は増えません。そのため、酸素が不足して貧血が起こりやすくなるのです。

貧血を予防するには、ヘモグロビンの材料である鉄分の供給が欠かせません。ブリには鉄分が多く含まれていますから、貧血対策にはピッタリの食材と言えます。

妊婦さんがブリを食べる際の注意点

RISK

上のような利点がある一方で、妊娠中のブリには注意点もあります。続いては、妊婦さんがブリを食べる際気をつけたいことについて見ていきましょう。

①食べ過ぎは控える

前に述べたように、ブリのカロリーは100gあたり257kcalとかなり高めです。そのため、ブリの食べ過ぎは体重増加を招きやすくなっています。

妊婦さんの体重が増えすぎると、さまざまな弊害をもたらします。肥満は妊娠糖尿病の要因になりますし、難産の可能性も高まります。ですからいくら栄養があるといっても、ブリを食べ過ぎるのは控えた方が良いでしょう。

②刺身など生で食べるのは避ける

妊娠中は食べ物に対する注意点が増えますが、その一つが刺身や寿司などの類です。こうした生魚料理には、ノロウイルスなどの食中毒菌が潜んでいる可能性があります。

通常ならそれほど心配はありませんが、妊婦さんは免疫力が低下しているため、普段より感染や重症化の危険が高くなっています。場合によっては流産などの恐れもあるため、ブリを刺身など生で食べるのはやめましょう。

妊娠中に食べていけない魚は?

考える妊婦さん

一般に魚介類は健康に良いとされていますが、妊娠中は少々注意が必要な魚もあります。種類によっては、体内の水銀含有量が高いものもあるのです。

特にキンメダイ、クロマグロ、メカジキ、メバチ、マッコウクジラ、ツチクジラといったものは、比較的水銀量が多くなっています。これらは食べるとしても、1週間に切り身1切れ程度に抑えた方が良いでしょう。

一方ブリの水銀量については、特に心配するほどではないと言われています。

妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項

妊婦さんにオススメのブリを使ったレシピ

それではここで、妊婦さんにおすすめのブリのレシピをいくつかご紹介していきましょう。妊娠中の食事の参考にして見て下さい。

①ブリの木の実照り焼き

最初にご紹介するのは、「ブリの木の実照り焼き」です。

材料はブリ、くるみ、ほうれん草、赤パプリカ、切り昆布など。作り方は、刻んだくるみをブリにまぶし、フライパンで焼きます。そして茹でたほうれん草と切り昆布を和えたものと一緒に盛り付ければ、完成です。

ブリの栄養に加え、くるみのミネラルが摂れます。またほうれん草には葉酸や鉄分が豊富ですから、妊婦さんの貧血予防などに効果があります。
ブリの木の実照り焼きのレシピはこちら→

②ブリの豆乳ハリハリ煮

続いてご紹介するのは、「ぶりの豆乳ハリハリ煮」です。材料はブリ、がんもどき、水菜、豆乳などです。

ブリは熱湯をかけて流水で洗い、くさみを取ります。鍋にブリやがんもどきなどを入れて煮込み、最後に5cmに切った水菜と豆乳を加えて温めれば完成です。

豆乳にはオリゴ糖が含まれ、妊婦さんの便秘解消に効果的。また鉄も多く含むことから、やはり貧血予防に役立ちます。
ブリの豆乳ハリハリ煮のレシピはこちら→

③ブリと生姜のユーリンチー

最後にご紹介するのは、ブリと新生姜で作るユーリンチーです。

材料は、ブリの切り身と新生姜のすりおろし、ごま油など。ブリの切り身をフライパンで焼き、すりおろした新生姜とごま油などを混ぜたものを加え、盛り付ければ完成です。

ポイントは生姜が含まれている点で、生姜の食物繊維は妊婦さんの便秘解消に効果的です。また体を温める効能もあるので、冷えの改善も期待できます。
ブリと生姜のユーリンチーのレシピはこちら→

妊娠中はブリもいいけど葉酸サプリもオススメ!

葉酸サプリ

このように妊婦さんにさまざまなメリットがあるブリですが、同じように効果的なのが葉酸サプリです。

妊娠中に葉酸が不可欠なことは有名ですが、葉酸サプリには他にもビタミンやミネラルなどが豊富に含まれています。

体調管理にはバランスの良い栄養摂取が欠かせませんから、効率的に多くの栄養が摂れる葉酸サプリは、妊婦さんにとってブリ同様おすすめだと言えます。

妊娠中でもブリは問題なく食べられる!

以上のように、ブリは妊婦さんにおすすめの魚となっています。DHA・EPAが血液をサラサラにしてくれるほか、赤ちゃんの成長にもメリットが。また鉄分も豊富なことから、妊娠中の貧血予防にも効果的です。

刺身はNGなど食べ方には注意が必要ですが、うまく食事に取り入れることで、健康的な妊娠生活の手助けになってくれるでしょう。