妊娠中の妊婦さんは焼肉を食べちゃダメ?気を付ければ問題ありません

妊婦さんは焼肉を食べる際は注意が必要です

頭痛・めまい(女性)

食事は、日々の最大の楽しみの一つ。中でも焼肉は、嫌いな人がほぼいないと言えるほど人気の食事です。

しかし焼肉は、妊婦さんにとって注意すべき点が多い事をご存知でしょうか。今回は、焼肉が妊婦さんや赤ちゃんに与えるかもしれない影響について解説していきます。

妊娠中や妊活中で、「焼肉大好き」という方は必見です!

妊婦さんが焼肉を食べる際に考えられる悪影響と注意点

お腹をおさえる女性

妊婦さんが焼肉を食べることには、ある程度のリスクがあります。一体どんな点に注意すべきなのか、以下で見ていきましょう。

①寄生虫を避けるために生肉や生焼けは避ける

焼肉で考えられるリスクの一つに、「トキソプラズマ感染症」があります。トキソプラズマとは寄生性単細胞生物のことで、動物に寄生して、その肉を食べた者に感染していくという特徴があります。

免疫が正常な場合は特に問題ありませんが、妊婦さんにとってはお腹の赤ちゃんに障害が出る可能性も。生肉や加熱が不十分な肉はこのリスクが高いため、肉はしっかり焼いて食べる必要があります。

また肉を焼く時の箸と、食べる時の箸を使い分けることも大切です。

②血糖値の上昇を抑えるために野菜も同時に摂る

焼肉は血糖値が上がりやすいため、妊婦さんが「妊娠糖尿病」にかかる恐れもあります。妊娠糖尿病とは、妊娠の影響で糖代謝に異常が起こる症状のこと。真正の糖尿病ではありませんが、将来本当に糖尿病になる可能性もあります。

さらに、母胎や胎児に影響が出る恐れも。場合によっては流産や早産、胎児の発育不全を招く可能性もあります。

対策法としては、お肉ばかりでなく野菜も一緒に食べること、さらに野菜から先に食べることで、血糖値の上昇を抑えることができます。

③胃腸の負担を抑えるためにキムチなどの刺激物に注意する

焼肉を食べる時は、キムチやコチュジャンがつきものという人も多いでしょう。しかしこうした刺激物を含むメニューは、妊婦さんにとってあまり良くありません。

妊娠中は特に腸内が荒れやすくなっているため、キムチなどの摂取はデメリットの方が多いのです。

ただちに赤ちゃんへの影響が出るわけではありませんが、母体への負担を考えると避けた方が無難です。

妊娠初期はレバーなどに含まれるレチノールに注意しましょう

バツを持つ女性

また、妊娠初期には特に注意しなければならない点があります。それは「レバーの食べ過ぎ」です。

レバーに含まれるレチノール(ビタミンA)の摂りすぎは、妊婦さんにとって非常にリスクが高くなっています。妊婦さんがレチノールを摂りすぎた場合、赤ちゃんに奇形をもたらす恐れがあるのです。

特に赤ちゃんの器官が形成される妊娠初期は要注意。レバーにはレチノールが多く含まれるため、食べるのは控えるか、食べてもごく少量にとどめておきましょう。

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妊娠中期・後期は食べ過ぎに注意!

バツをする妊婦さん

妊娠中期や後期に関しては、焼肉の食べ過ぎに注意が必要です。食べ過ぎによるリスクについて、以下で具体的に見ていきましょう。

①胃もたれが起こりやすくなる

妊娠中期や後期になると、胃もたれや胸やけが起こりやすくなります。これは赤ちゃんが育つにつれ、子宮の周りにある胃や腸が圧迫されて働きが鈍ったり、胃液が逆流することで起こります。

焼肉はただでさえ胃や腸に負担をかけやすい食べ物ですから、食べ過ぎにはなおさら注意が必要。適度な量を守るよう気をつけましょう。

②体重が増えすぎると難産につながる恐れが‥

焼肉の食べ過ぎによる体重増加にも注意が必要です。体重が増えすぎると、難産になる恐れが強まるのです。

妊娠中期になるとつわりも治まるため、食欲がわいてもりもり食べてしまいがち。もちろんしっかり食べることは必要ですが、食べ過ぎると肥満のリスクも高くなります。

そうなると産道にも脂肪がついてしまい、赤ちゃんが出てきにくくなってしまうことに。体重管理のためにも、食べ過ぎには要注意です。

③妊娠中にかかりやすい疾患の発症を招く

焼肉の食べ過ぎは、「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」を招く恐れも高くなります。

焼肉には塩分やカロリーがたっぷりで、ただでさえ生活習慣病のリスクが高い食べ物。ですから、妊婦さんはなおさら食べ過ぎに注意が必要なのです。

妊娠糖尿病については前述しましたが、妊娠高血圧症候群も母体や胎児に悪影響を与える恐れも。美味しいからと言って食べ過ぎず、くれぐれも分量を守るようにしましょう。

焼肉を食べると陣痛が来るって聞くけど…

考える妊婦さん

ところで一部では、「妊娠中に焼肉を食べると陣痛が来る」という話が広まっています。妊婦さんの間では比較的有名な話ですが、根拠はあるのでしょうか。

はっきり言ってしまうと、この件に科学的な根拠はありません。偶然や願望などが混ざって生まれた俗説ですから、特に気にする必要はありません。

もちろん陣痛を起こす気で焼肉ばかり食べても効果はありませんし、返って体に悪いので、絶対に行わないようにしましょう。

焼肉は注意点さえ気を付ければ赤ちゃんに嬉しい食事です

妊婦さん

と、ここまで妊娠中の焼肉の注意点ばかり見てきましたが、デメリットばかりではありません。焼肉には妊婦さんにうれしい効果もあるのです。

何と言ってもお肉には、赤ちゃんの成長に欠かせないたんぱく質がたっぷり。またビタミンBや鉄分など、母体と胎児両方に効果的な栄養も摂取できます。

上記のような点にはもちろん気をつけた上で、適切に食べればメリットの多い食事と言えるでしょう。

注意点を守って安全に焼肉を堪能しましょう

このように、妊娠中の焼肉には注意点がいっぱい。特に妊娠初期のレバーの摂りすぎや、中期・後期の食べ過ぎなどには要注意です。しかしこれらの注意点を守っていれば、栄養たっぷりの良質な食事なのは間違いありません。

何よりそのおいしさは魅力満点。妊娠中のストレスを減らすためにも、節度と注意点を守って焼肉を楽しみましょう。