妊娠初期はレバーは避けたほうがいい?胎児に与える影響とは?

妊娠初期にレバーを食べる際は注意が必要です

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レバーと言えば、焼き鳥やレバニラ炒めなどでおなじみの食材。栄養価が高く貧血防止などに役立つ食べ物としても有名ですが、実は妊娠初期に食べ過ぎると、大きな問題を起こす可能性があるのです。

今回は妊娠初期にレバーを食べる際の注意点と、摂取量の目安などについて解説していきます!

妊娠初期はレバーに含まれるレチノールに注意しましょう

考える妊婦さん

妊娠初期のレバー摂取には注意が必要ということですが、なぜなのでしょうか?その理由は、レバーに含まれる「レチノール」という成分にあります。

これはいわゆるビタミンAのことで、適度に摂取すれば体に良い成分なのは間違いありません。しかし過剰に摂取すると体に不調をきたすこともあり、胎児にとってはもっと深刻な影響があります。

特に器官形成期と呼ばれる妊娠初期にレチノールを過剰に摂取すると、赤ちゃんに耳の形態異常などを起こす恐れがあるのです。

ただし食べ過ぎなければ妊婦に必要な栄養が効率よく摂取できる食材に

妊婦さん

妊娠初期のレバーは要注意とは言うものの、適度に食べればとてもメリットのある食材でもあります。レバーに含まれる有益な成分について見ていきましょう。

①胎児の成長に欠かせない葉酸

葉酸の摂取は妊娠前からも推奨されているように、妊婦さんにとってもお腹の赤ちゃんにとっても大事な栄養素です。葉酸は細胞分裂を起こす上で重要な働きがあり、特に赤ちゃんの成長にとって大きな役割を果たすのです。

豚レバーや牛レバーには、この葉酸が多く含まれています。赤ちゃんの器官が作られる妊娠初期はもちろん、妊娠中期や後期においても葉酸の摂取は重要になります。

②皮膚や粘膜の細胞再生を促すビタミンB2

レバーにはビタミンB2も多く含まれており、妊娠中に大きく役立ちます。

ビタミンB2の役割は、脂肪を代謝したり細胞を再生したりすること。肌や粘膜の状態を健康に保ち、体を病気から守ってくれるのです。妊娠中には代謝が活発に行われるため、ビタミンB2の重要性は特に大きくなります。

また授乳中にも母乳にビタミンB2が分泌されますから、妊娠中でもその分の補給が必要になります。

③妊娠中の貧血を防ぐ鉄分

女性、特に妊婦さんにとっては、鉄分は不足しやすい栄養素です。月経によって血が失われる他、妊娠すると赤ちゃんのための血液が必要になり、鉄分が奪われがちになるためです。

妊娠中の鉄分不足により、「鉄欠乏性貧血」に陥る妊婦さんも少なくありません。一方レバーには鉄分も豊富ですから、適度に食べることは貧血防止に役立ってくれます。

1日のレバーの摂取量の上限は?

このように、妊娠中のレバーの摂取は適量を超えないことが大事になります。では、どのくらいの量なら良いのでしょうか。

厚生労働省が推奨する1日のビタミンAの摂取量は、大体650~700μgとなっています。これをレバーの量に換算し、さらに他の成分の摂取量も考えると、豚レバー・鶏レバーなら約5g、牛レバーで70g程度が適量と言えるでしょう。

これは毎日食べる場合の数字ですが、たまに食べる程度であっても、豚・鶏レバー20~23g程度に抑えておきましょう。

レバーの中でも生レバーなどは妊娠中は避けましょう

バツを持つ女性

注意すべきなのはレバーの量ばかりではありません。食べ方についても気をつける必要があります。

くれぐれも、妊娠中にレバーを生で食べるのはやめましょう。妊娠中でなくても当然ですが、特に妊婦さんにとっては「トキソプラズマ」に感染する恐れがあります。これは寄生虫の一種で、感染すると胎児の脳や目に障害を残す可能性があるのです。

肉の生食はもちろん、焼肉の際などに加熱が不十分な場合や土いじりなどでも感染事例があるため注意が必要です。

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妊娠中期・後期はレバーを食べても大丈夫?

妊婦さん

前述のように、妊娠初期のレバー摂取には特に要注意。では、妊娠中期や後期についてはどうなのでしょうか。

妊娠中期に関しては、初期とビタミンA(レチノール)の推奨摂取量は変わりません。一方後期の場合は、初期より80μg推奨摂取量が増加します。

とは言っても、ビタミンAの過剰摂取が要注意なのは中期・後期に関しても変わりません。くれぐれも、妊娠中のレバーの摂りすぎには注意しましょう。

妊婦さんはレバーの食べ過ぎには気を付けましょう

このように、妊娠中のレバーの摂取には十分な注意が必要となっています。特に赤ちゃんの器官が形成される妊娠3ヵ月くらいまでは、ビタミンAの過剰摂取には大きなリスクがあるのです。

レバーには思ったよりも多くのビタミンAが含まれるため、焼き鳥一本でも摂取量をオーバーしてしまう可能性が。レバーが好物という人も、くれぐれも妊娠中の摂取量には注意しましょう。