つわりの時はせんべいの食べ過ぎに注意しましょう
つわりになると、特定のものばかり食べたくなるのはよくある症状です。
その中の一つに、おせんべいがあります。実際につわり中おせんべいばかり食べていたという人も多いようですが、妊娠中にせんべいを食べ過ぎると、思わぬ危険を招くことも。
今回は、つわり中せんべいを食べ過ぎることのリスクなどについて解説していきます。
せんべいの基本的なカロリーや栄養価
穀物の粉を使って作られるせんべいは、炭水化物を多く含んでいます。しょうゆせんべいの可食部100gあたりの炭水化物の量は、約83.1gほど。そのうち糖質は82.3gで、食物繊維は0.8gとなっています。
他にもせんべいには、ナトリウムやカリウムなどのミネラルや、パントテン酸などが含まれています。
せんべいのカロリーは、しょうゆせんべいで373kcal(100g)あたりとなっています。
そもそもつわりって何?
つわりとは、妊娠初期に現れるさまざまな症状を言います。個人によって症状は異なりますが、主なものでは吐き気や嘔吐、頭痛、唾液量の増加や倦怠感など、また特定のにおいで吐き気を感じる「においつわり」などもあります。
つわりの時期も個人差がありますが、大体妊娠4~6週からはじまり、妊娠16週ごろまで続くことが多くなっています。
原因についてはまだ解明されておりず、ホルモンバランスの変化や、胎児を異物とみなすことによるアレルギー反応ではないか、といったことなどが言われています。
つわり中せんべいが食べやすかった妊婦さんは多い
前述のように、つわり中せんべいを好んで食べていたという人は意外に多いようです。ここではそうした人たちの体験について見てみましょう。
そうめん、クラッカー、せんべい、ジュース、ゼリーのちょこちょこ食べで生きながらえてる。 1ヶ月続いたつわり。
好きだったのはダイエット用?のおせんべいかな。 おからやごまの入った低カロリーのおせんべいが美味しいし太らないからよく買ってました!
私はコーラと煎餅(しかも「ぱりんこ」限定)しか食べられませんでした。
以上が、つわり中におせんべいを良く食べていたという人達の声でした。つわり中は食べられるものが限定されやすくなっていますが、なぜかおせんべいは食べやすかったという人が多いようです。
せんべいが好まれやすい理由については、この後詳しく見ていきましょう。
なぜつわりの時にせんべいが食べたくなるの?
上で見たように、つわり中はせんべいを好んで食べる人が少なくありません。一体なぜなのでしょうか。
前述のように、つわり中は食べ物の好みが偏ることが多くなっています。どんな食べ物を好むかは個人差があり、その理由についてもはっきりしていませんが、比較的しょっぱいものが好まれやすいという傾向があるようです。
その点せんべいは塩味が効いているため、つわり中には特に食べやすいと考えられます。
妊娠初期には食べ過ぎに注意したいせんべいがあります
せんべいの種類によっては、妊娠初期に食べるのには少々注意が必要なものもあります。
以下のようなせんべいは少量なら問題ありませんが、食べ過ぎると体に悪影響が出る恐れもあるため、気をつけなくてはいけません。
①サラダせんべいや塩せんべいなどの塩分が高いもの
サラダせんべいや塩せんべいといったおせんべいは、塩分がかなり高めとなっています。
妊娠中に塩分を摂りすぎると、妊娠高血圧症候群を発症する可能性も。特に妊娠初期に発症すると重症化しやすい傾向があり、けいれんや脳出血などを起こすこともあります。
また胎児にも影響を及ぼす恐れがあり、発育不全や早期胎盤剥離、最悪の場合死産の危険もあります。
②ハッピーターンなどの油で揚げたもの
塩だけでなく、油にも注意が必要です。せんべいには油で揚げられたものも多く、食べ過ぎると胃腸の不調や体重増加などの危険が高まります。
特に妊娠中の肥満は妊娠糖尿病を引き起こす可能性もあり、注意しなくてはなりません。こちらも場合によっては胎児に影響が出ることがあり、形態異常や巨大児、流産などの恐れも。
ハッピーターンなどのせんべいは油分が多いため、食べ過ぎには気をつけましょう。
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普段の栄養を偏らせないようにしましょう
前にも述べたように、つわり中による吐き気などの影響でどうしても食事が偏りがちです。
「食べたいものを食べる」というのがつわり中の基本的なルールですが、せんべいばかりでは栄養のバランスが取れないのも確か。妊娠中の栄養の偏りは、上記のような胎児への悪影響の可能性もあります。
つわり中も、できるだけ他の栄養摂取を心がけることが大切です。もちろんつわり明けには、きちんとした食事に戻すのを忘れないようにしましょう。
オススメはゴマが使われた焼きせんべい
それでは、妊娠中にはどんなおせんべいが適切なのでしょうか。
妊婦さんが食べるおせんべいとしては、ゴマを使った焼きせんべいがおすすめです。焼きせんべいなら油やカロリー量も少なく、比較的ヘルシーに食べることができます。
またゴマにはセサミンという成分が含まれ、抗酸化作用により高血圧予防などの効果が。さらに鉄分や食物繊維も含むので、妊婦さんにはメリットがいっぱいです。
妊娠初期の栄養補給には葉酸サプリもオススメ!
妊娠初期の栄養の偏りを防ぐには、葉酸サプリの活用もおすすめです。
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また品質管理にもこだわっていますから、妊婦さんには安心のサプリとなっています。
つわり中のおせんべいは適度な量に抑えましょう
このように、つわり中にはおせんべいを食べたくなることが多くなっています。
食べ物の好みが激しく変わる時期ですから、せんべい中心の食事もある程度は仕方ありません。しかし毎日そればかりでは栄養も偏ってしまいますし、病気のリスクも高まります。
くれぐれもせんべいの食べ過ぎは控え、他の栄養も摂るように心がけて下さい。