つわり中に納豆が食べられるなら食べた方が良い
納豆と言えば、日本の食卓の定番です。特に豊富な健康効果が知られるようになってからは、ますます人気が高まっています。
その納豆が、つわり対策にもある程度効果を発揮することをご存知でしょうか。匂いが気になる人も多いでしょうが、適度に食べることでつわりが抑制できるかもしれないのです。
今回は、つわりに対する納豆の効果などについて解説していきます。
つわり中の納豆に対する妊婦さんたちの声
では、先輩ママたちはつわり中納豆を食べていたのでしょうか。皆さんのつわり中の納豆に対する意見を聞いてみましょう。
私も一人目のときは食べまくりでしたよ(笑)お通じにも効果あるし 美味しいし!!
私は妊娠8ヶ月まで独身、1人暮らししてたので、毎日コンビニご飯でしかもほぼ毎食納豆巻きを追加で食べたりしました。
私もつわり真っ最中のときは、 納豆大好きな私が買うこともしませんでした! 楽になってきて、ついに昨日食べてみましたが、 ぶり返しはしませんでしたよ!!
私も徐々につわりが収まってた時納豆が食べたくなり 食べた時は戻しました(つД`)ノ ですが、ぶり返したりはしませんでしたよ!
以上が、つわり中の納豆に対する先輩ママたちの声でした。「毎日食べていた」「つわり中は食べるのを控えていた」と、いろいろな意見があるもよう。
中にはつわり中でも食べ過ぎが気になったほどという人もおり、これについては個人差が大きいようです。
つわりの原因と症状とは
つわりとは、妊娠初期に起こるさまざまな体調の変化を言います。原因に関してはまだ詳しく解明されていませんが、ホルモンバランスの変化や、母体の胎児に対する拒否反応などの説が言われています。
主な症状は吐き気や嘔吐、頭痛、眠気、倦怠感、唾液量の増加などで、食べ物の好みが変化したり、匂いに敏感になるなども多くなっています。
納豆の主な栄養とカロリー
納豆にはたんぱく質が多く含まれます。1パック(45g)に含まれるたんぱく質の量は、7.4gほど。また食物繊維も多く、1パックあたり3.0gもの量が含まれます。
その他カリウムやカルシウムなどのミネラルや、ビタミンB2・B6、ビタミンEなどのビタミンも含まれています。さらにレシチンやイソフラボン、ナットウキナーゼなどの成分も豊富となっています。
一方納豆のカロリーは、100gあたり約200kcalとなっています。
つわり中に納豆がおすすめな理由
冒頭で述べたように、つわり中の納豆は妊婦さんにある程度おすすめとなっています。その理由はどこにあるのか、以下で見てみましょう。
①イソフラボンが含まれている
上記のように、納豆にはイソフラボンが多く含まれます。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることが知られていますが、妊婦のうつ発症を抑える効果もあると言われています。
ただ後述するように、妊婦さんのイソフラボン過剰摂取はリスクもあるため食べ過ぎには要注意です。
②ナットウキナーゼに高血圧や妊娠糖尿病の予防が期待できる
納豆に含まれるナットウキナーゼという成分は、血栓を溶かして血液をサラサラにする効果があります。これによって高血圧を予防し、妊娠高血圧症候群を防ぐことができます。
また血糖値の上昇を抑える効能もあることから、妊娠糖尿病の予防にもなります。
③ビタミンBが含まれている
これも前述のように、納豆にはビタミンB2やB6などが多く含まれています。中でも特につわりに効くのが、ビタミンB6。
ビタミンB6はつわり中の吐き気を抑える働きが知られており、つわりのムカつきなどに対しても効果が期待できます。
④食物繊維が含まれている
納豆の食物繊維は100gあたり7gとかなり多いのですが、この食物繊維がつわり中の妊婦さんに効果的です。
つわり中は、妊娠中でも特に便秘になりやすい時期。そこで食物繊維の豊富な納豆を食べることで、便秘の解消もしやすくなります。
⑤大豆たんぱく質が含まれている
納豆の原料である大豆は、何といってもたんぱく質が豊富なことで有名。そしてたんぱく質は、妊娠中最もしっかり摂っておきたい栄養の一つです。
つわり中は食欲が落ちたんぱく質も不足しがちなため、納豆食はメリットが大きいと言えます。
つわり中におすすめの納豆の食べ方
納豆はそのまま食べるより、一工夫した方がつわりには効果的です。ここではそうしたおすすめの食べ方について見ていきましょう。
①お蕎麦に入れて食べる
納豆を蕎麦に入れて食べることで、妊婦さんにはいろいろなメリットがあります。
蕎麦はカロリーが低いため、妊娠中の体重管理には効果的。また血糖値も上がりにくいというメリットもあります。
納豆を入れればつわり対策としても有効ですから、一石何鳥にもなります。
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②大根おろしや梅干しなどと一緒に食べる
納豆独特の匂いが、つわり中は特にダメという人も多いでしょう。その対策として、納豆に大根おろしを入れて食べるのも効果的です。
大根おろしが納豆の臭みを消して、食べやすくしてくれます。また梅干しはつわり
③ネットや本から他の妊婦さんのレシピを参考にする
納豆を使ったレシピは、いろいろな人が本やネットでオリジナルのものを発表しています。それらを参考にしてみるのもよいでしょう。
特にネットでは、妊婦さんや先輩ママがそれぞれ工夫した納豆レシピを公開していますから、自分に合うものを試しやすくなっています。
④賞味期限が近めの納豆を食べる
納豆は発酵食品で、発酵が進むほど含まれる栄養は増していきます。ですから、なるべく賞味期限の近い納豆を食べるのが体にとっては効果的です。
ただし納豆の賞味期限は意外と短く、冷蔵庫保存でも1週間程度しかありません。くれぐれも期限切れには注意しましょう。
⑤加熱はしない
納豆に含まれるナットウキナーゼは、前述のように血圧を下げるなどの効果があります。
一方ナットウキナーゼは熱に弱いという特徴があるため、加熱すると効果が失われることに。そのため、納豆はなるべく熱を加えずに食べるのがおすすめです。
⑥発酵食品と一緒に食べる
納豆と同じ発酵食品と一緒に食べることで、さらに効果を高めることができます。
例えばキムチや塩辛、豆板醤などと合わせて食べると、相乗効果によって腸内環境もより改善されやすくなります。またゴマやシソなどを加えることで、さらなる血行促進効果も得られます。
つわり中に納豆を食べる際の注意点
このようにつわりに納豆が効果的とは言っても、注意点がないわけではありません。続いては、つわり中の納豆で気をつけるべき点について見ていきましょう。
①匂いなどを我慢して無理して食べない
納豆と言ってまず思い浮かぶのは、その強烈な匂いでしょう。実際に、どうしても匂いが苦手という人は大勢います。
いくらつわりに良いとは言え、この点を無理して食べるのはよくありません。かえってつわりを悪化させる場合もあるため、無理な我慢はしないようにしましょう。
②イソフラボンの過剰摂取に注意する
納豆に含まれる大豆イソフラボンが、女性ホルモンと同じ働きをすることは前に触れました。このため妊娠中のイソフラボンの過剰摂取は女性ホルモンのバランスを狂わせ、場合によっては胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性もあります。
妊娠初期の豆乳や味噌汁,豆腐などの大豆製品の摂取には注意が必要です。
③セレンの過剰摂取に注意する
納豆に含まれるセレンはミネラルの一種ですが、過剰に摂取すると健康被害をもたらす恐れがあります。
場合によっては下痢や吐き気、末梢神経の障害などといった症状が出ることも。普通の食事内容なら問題ありませんが、くれぐれも納豆の食べ過ぎには注意しましょう。
④意外に高いカロリーに注意する
納豆のカロリーについては前に言及しましたが、100gあたり200kcalと意外に高カロリーとなっています。
この点からも、妊娠中の納豆の食べ過ぎには注意が必要です。体重管理の上でも、納豆に偏らず他の食品をバランスよく摂るよう心がけましょう。
つわり対策や栄養摂取は葉酸サプリもおすすめ
つわり対策には納豆も効果的ですが、葉酸サプリの活用もおすすめです。葉酸サプリは葉酸はもちろん、ビタミンやミネラルなど豊富な栄養を含んでいるため、不足しがちな栄養をしっかり補給できます。
またビタミンB6も含まれていることから、つわりの気分悪化を抑える効果も。つわり中納豆などの食事に偏りがちという人は、ぜひ葉酸サプリを併用して見て下さい。
つわり中に納豆を試してみよう
以上のように、つわり中の納豆は多くの効果が期待できるようになっています。
体に必要なたんぱく質はもちろん、吐き気を抑えるビタミンB6も豊富。また血糖値や血圧を抑える効果もあり、妊婦さんにはさまざまなメリットがあります。
イソフラボンの過剰摂取など食べ過ぎには要注意ですが、適度に食べてつわり対策してみてはいかがでしょうか。