つわり時に検出されるケトン体って何?【体験談付き】

つわりとケトン体の関係を徹底解説

ベッドで寝る女性

妊婦さんの多くが経験するつわり。症状の程度には個人差がありますが、重症化すると脱水症状や飢餓状態に陥る場合もあります。こうした危険を測る基準の一つが、「ケトン体」の有無です。

ほとんどの人は聞きなれないこのケトン体とは、一体どんなものなのでしょうか。今回は、つわりとケトン体の関係について詳しく解説していきます。

つわり中にケトン体が検出された人たちの声

まず最初に、妊娠中やつわり中にケトン体が検出された人たちの声を聞いてみましょう。それぞれどんな様子だったのでしょうか。

現在9週で、水分がとれず脱水症状とケトン体3+が出て入院中です。 24時間の点滴のおかげでトイレに行く回数も増え、脱水症状は回復に向かってるのだと思いますが、毎日の尿検査でまだケトンが出ています。

出典:つわりが酷く尿検査でケトン体が出た方お話聞かせてください… – Yahoo!知恵袋

7週~7ヶ月までほとんど入院してた者です。ケトン体はずっとではありませんが8ヶ月位まで+3あった気がします。

出典:つわりが酷く尿検査でケトン体が出た方お話聞かせてください… – Yahoo!知恵袋

4ヶ月に入った頃のことなのですが、健診で一度だけケトン体++が出たことがありました。(その場では先生から何も言われず、家に帰り母子手帳を見て気づきました)

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私も妊娠3カ月ごろケトン体でましたが悪阻なかったですよ!

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以上が、妊娠中やつわり中にケトン体が検出されたという人たちの声でした。つわりがひどくケトン体が検出され、ずっと入院していたという人も多く見られました。

一方でつわりは軽かったのにケトン体が出たという人もおり、この辺に関してはやや個人差もあるようです。

そもそもつわりや妊娠悪阻って何?

口を抑える女性

「つわり」や「妊娠悪阻」は妊婦さんにとって比較的身近な話題ですが、そもそもこれらはどういったものなのでしょうか。それぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。

つわりの症状と原因

つわり中の吐き気などは主要な症状として知られていますが、どの他にも嘔吐、頭痛、倦怠感や、食べ物の好みの変化などがあります。

まだつわりの原因についてはまだはっきりしておらず、ホルモンバランスの変化によるものではないかといったことが言われています。

妊娠悪阻とは

一方妊娠悪阻(おそ)とは、つわりがひどくなった状態のことです。つわりによる嘔吐が激しくなると、体重の低下や脱水症状を起こす場合があり、こうした状態を区別してそう呼びます。

重症化すると意識障害等を起こす危険もあるため、早めの治療や入院が必要になります。

つわりと妊娠悪阻の違い

つわりと妊娠悪阻には、症状として明確な区別はありません。ただ、一般的なつわりは早朝や空腹時などタイミングがある程度限られるのに対し、妊娠悪阻は1日に何度も嘔吐したり、食事がまったく摂れなくなるなどの特徴があります。

一方妊娠悪阻で心配なのが胎児への栄養補給ですが、妊娠初期の赤ちゃんは自分で栄養を賄えるため、それほど問題はありません。

妊娠悪阻かどうかはケトン体が鍵になる

考える妊婦さん

前述のように、つわりと妊娠悪阻を区別する材料として「ケトン体」の存在が鍵になります。

ではケトン体とは一体どういうものなのか、以下で詳しく見ていきましょう。

ケトン体とは

人間は通常、食事で得た糖質をエネルギーとして活動しています。しかし何らかの理由で糖が不足すると、体内の脂肪を分解してエネルギーを賄おうとします。

この時脂肪が分解される過程でできるのが、ケトン体と呼ばれる化合物です。つまりケトン体が検出されると、体が飢餓状態に陥っているサインと言えます。

妊娠悪阻の診断基準

妊娠悪阻と診断される基準としては、次のようないくつかの要素があります。

ほぼ毎日嘔吐が見られること、体重が持続的に減少していること(特に5%以下の体重減少)、そしてケトン体が陽性であることなどを勘案し、妊娠悪阻かどうかを判断します。

ケトン体の検査方法と検査結果の見方

ケトン体の検出は、試験紙を用いた尿検査で行われます。ケトン体の濃度によって試験紙の色も変わり、陰性か陽性か、陽性でもどのくらいの濃度かが判定できます。

ただ、他の薬の影響で色が変わる場合もあるため、検査時は薬の服用について医師への申告が必要になります。

妊娠悪阻だった場合の治療方法

妊娠悪阻と診断された場合、どのような治療が行われるのでしょうか。治療法は、症状の程度に応じて次のようなものに分けられます。

①環境を変える

妊娠悪阻の症状悪化の原因として、妊娠に対する不安や家庭・職場へのストレスが関係している場合があります。

こうした時には環境を変え、入院して安静にしたりカウンセリングを受けるなどすることで、症状の改善がみられることもあります。

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②食事療法

妊娠悪阻で食事が摂れない原因には、つわりによって食べ物の好みが変わり、食べられるものが限定されてしまうということもあります。

そうした場合には口にできるものでなるべく消化によいものを、少量ずつ何回かに分けて摂る食事療法がおこなわれます。

③輸液療法

輸液療法は、スープやジュースなど水分も摂れないという場合に行われます。こちらはブドウ糖輸液を点滴することで栄養を補給するという方法で、エネルギー代謝を正常に戻すことができます。

症状が重い場合は、入院して点滴が行われます。

④薬剤投与

つわりや妊娠悪阻は妊娠の初期に起こりますが、この時期は胎児への影響を考え、なるべく薬剤の投与は控えられます。しかしどうしても症状が改善しない場合、吐き気止めや鎮静剤などの薬が用いられることもあります。

この場合は、比較的副作用の心配が少ない漢方薬などが使われます。

⑤人工妊娠中絶

輸液療法や薬剤投与を行っても妊娠悪阻の状態が改善せず、黄疸や意識障害といった重い合併症を伴う場合は、母体の保護を優先して人工妊娠中絶が選択されることもあります。

これは最終的な判断で、母体の生命に危険が及んだ時にだけ検討されます。

食欲がなかったり、吐血があれば病院で相談する

お医者さんと妊婦さん

つわりか妊娠悪阻かを自分で判断するのは、難しい部分が多くなっています。もしも食欲不振がひどかったり、1日嘔吐が続く、体重が急激に減ったなどの症状があれば、すぐに病院で相談することをおすすめします。

また嘔吐がひどくて吐血したなどの場合も、早めに病院を訪れた方が良いでしょう。妊娠悪阻は自分で気づかないうちに危険な状態に陥ることもあるので、自己判断せずに医師に相談するのが大切です。

つわりとケトン体の関係を知っておこう

以上のように、つわりがひどくなると妊娠悪阻と呼ばれる状態になり、場合によっては母体の命に係わることもあります。妊娠悪阻の判定にはいくつかの要素がありますが、そのうちの一つがケトン体です。

ケトン体についてあらかじめ知っておくことは、妊娠悪阻を見逃さない上でも重要です。特に初産婦の方は、ケトン体を含めたつわりの知識をしっかり身につけておきましょう。