つわり中のお風呂は無理は禁物です
つわりは食欲や味覚に極端な変化を及ぼすこともあり、苦労している方も多いと思います。
でも意外なところでつわりにはもう一つ辛いことが…
そう、お風呂です。
実はつわりが起きている時はお風呂に入るのがしんどいという人がかなり多いとされています。
お風呂はできれば毎日入りたいものですが、でもつわりの時に無理は禁物。
つわりがひどいのにムリヤリお風呂に入ってしまうと困ったことになるかもしれません。
今回はつわり中のお風呂について、注意点や対策法などを詳しくご紹介していくことにしましょう。
つわり中のお風呂に関する声
つわり中にお風呂に入るのが辛かったという先輩ママはかなりいるようです。
まずは体験談を見てみましょう。
毎日入る努力はしてますが、 顔と体を洗うので精一杯(^^ゞ髪は2日に一回になっちゃってます(T_T)お風呂の湯気でクラクラして吐き気が増します。
2~3日入らないなんて当たり前でした(笑) 体力がなくなり、立ったり座ったりをあまりしたくなかったので、髪も週に1、2回しか洗わなかったです。
8Wくらいからつわりが始まって、お風呂に入るのが辛くて…(+。+)あの湯気もそうだし、特にシャンプーや石鹸のにおいで吐いちゃう始末で。私もシャンプーは1日おきにしてますよ。石鹸は、赤ちゃん用の、無香料使ってます
私も二人産みましたが、つわりが酷く、夏場でしたのでシャワーで適度に済ませました。 冬なのであまり清潔を気にせず、夜でもなく、入れそうな時に気分転換で入れたら十分だと思います。
つわりの最中は嗅覚をはじめとした五感が鋭くなっていますので、お風呂場の湯気や石鹸などのにおいで気持ち悪くなってしまいがち。
また入浴には意外と体力を使いますので、つわりで疲労が激しい時にお風呂に入るのは場合によっては危険なこともあるかもしれませんね。
そもそもつわりって何?
つわりとは、妊娠初期に起きる症状。
妊娠5週目くらいから徐々に始まり、12週目くらいにピークを迎えた後は徐々に治まっていくと言われています。
主な症状は食欲不振や吐き気ですが、味覚や嗅覚に極端な変化が出るケースも多く、倦怠感や頭痛など症状の程度にはかなり個人差もあるとされています。
妊娠によるホルモンバランスの極端な変化が原因だとされていますが、明確な科学的根拠はまだ完全には解明されていません。
今後の研究が待たれますね。
つわり中にお風呂がきつくなる原因
さてお風呂に話を戻しますね。
先ほどの体験談でもつわり中のお風呂の辛さが出てきていましたが、ここでは項目ごとに詳しく見ていきましょう。
①ボディソープやシャンプーの匂いがきつくなる
お風呂と言えば石鹸やボディソープ、シャンプーなどが常備されていると思います。
もちろん皆さんお好みの香りの製品を選んでいると思いますので普段は気にならないはずなのですが、つわりによって嗅覚に変化が出るとこうした臭いが急にきつくなることがあるんですね。
また、お風呂は良い香りだけでなく排水溝のにおいなどもあります。
こちらもお風呂がきつい原因になり得ますから、つわりの時期を迎える前に掃除をしっかりしておいたほうがいいかもしれません。
②浴槽内の湯気できつくなる
お風呂ではお湯を使いますから、どうしても湯気が多く立ちこめます。
普段は心地よく感じることもあるのですが、つわりの時は呼吸器が刺激されて吐き気が出る原因になりがち。
またシャンプーや石鹸のにおいが湯気によってさらに増幅されてしまい、もっときつくなってしまう可能性もあります。
リラックスできるはずのツールがつわりの時は辛く感じてしまうんですね。
③お風呂の水圧できつくなる
湯船に入るとリラックスすると同時にちょっと体が圧迫されている感じがしますよね。
これはお風呂だけでなくプールや海などでも同じなのですが、水の中に入ると人間の体には水圧がかかります。
周りから押されている状態になりますから当然内臓にも圧力がかかり、つわりの時には吐き気が増幅されてしまうことがあるんですよ。
つわりでお風呂がきつい時の対処法
お風呂の湯気やシャンプーの香りは普段は心地良いのに、つわりになるとマイナス要因になってしまうというのは驚きですよね。
では、こうした要素をできるだけ少なくするにはどうしたら良いのでしょうか?
①ぬるめのお湯につかる
湯気はお湯の温度が高ければ高いほど多く発生します。
ですから湯気が辛いと感じるならお風呂のお湯の温度を少し下げてみるといいかもしれません。
また妊娠中は血流が多くなっているためお風呂ではいつもよりものぼせやすくなっています。
のぼせるのを防ぐという意味でも、妊娠中はぬるめのお湯をおすすめします。
②浴槽内の換気をする
湯気の対処法としてもう一つご提案したいのが、換気です。
湯気がお風呂場に立ちこめる前に外に出してしまえば、湯気によって気持ち悪くなるのをある程度防ぐことができますよ。
窓を開けたり換気扇を回したり、両方ともない場合はお風呂場のドアを少し開けるだけでもいいかと思います。
特につわり中はお風呂場内で倒れてしまう可能性もゼロではありません。
非常時のために少しドアを開けてくのは役立つかもしれません。
③ボディソープやシャンプーを変える
つわり中にお風呂がきつくなる原因の一つはボディソープやシャンプーなどの匂いでしたよね。
これについては、つわりの間だけでも無香料のものに変えるだけである程度解決する可能性があります。
ただ最近は無香料であっても若干匂いのある製品が多いですので、どうしてもボディソープやシャンプーを使うのが難しいようであれば、お湯だけで洗うというのも選択肢の一つかもしれません。
お湯だけでも体の汚れのほとんどは落ちると言われていますので、どうしてもしんどい時はそれでしのいでも大丈夫だと思います。
④シャワーで済ませる
健康のためには湯船にゆっくり浸かったほうが良いのですが、つわりの時は水圧で内臓が圧迫されるのがきつい時もありますよね。
ですからつわりの症状がきつい時はシャワーで済ませてしまうのもおすすめですよ。
また疲れている時に湯船に浸かると、つい寝てしまって…なんてこともあると思います。
湯船の中で寝てしまうと溺れる原因にもなりますから、安全のためにもつわり中はシャワーを選択したほうがいいかもしれません。
二人目以降の場合は上の子は旦那さんに任せて!
妊娠が二人目以降の場合、つわり中でも上の子のお世話がありますよね。
妊娠というのは人生の中で一時期に集中しやすいですから、まだ上の子にも手がかかるというケースもかなり多いと思います。
こうした時はぜひ、旦那さんにも頼りましょう。
あなたがお風呂に入っている時のお子さんの世話はもちろんのこと、つわり中に上の子をお風呂に入れるのも旦那さんに任せるのがベストです。
安全に妊娠期間を過ごすことが何より大切ですから、ぜひ理解してもらうようにしてみてください。
妊娠中のお風呂でそのほかに注意したいこと
ここまではつわり特有のお風呂のきつさに焦点を当ててきましたが、つわり期間を過ぎてもお風呂には注意したいことが色々あります。
①転倒に気を付ける
そもそもお風呂は転倒しやすい場所ではあるのですが、妊娠中は特に体の自由が利かないこともあるため普段よりも転倒しやすくなっています。
ですから今までお風呂で転んだことなんかないという人も、妊娠中は気を付けるようにすることをおすすめします。
お風呂に入る時の何気ない段差にも気を配りましょう。
②入浴剤に注意する
リラックスタイムには欠かせない入浴剤ですが、つわりの時は香りが刺激になるため使わない人も多いかもしれませんね。
でも、つわりの期間を過ぎても入浴剤にはちょっと注意が必要です。
入浴剤には色々な種類があり、中には妊婦さんにはおすすめできない成分が配合されているものもあります。
一部を挙げると、例えばアロマ。
ジャスミンやゼラニウム、ローズといったアロマ成分には子宮を収縮させる働きがあるため、妊娠中は注意すべきとされています。
他にも発泡系や発汗作用がある製品についても、妊娠中にはあまり適さないと言われています。
この辺りはご心配でしたら使用前にメーカーに問い合わせたほうがいいかもしれません。
③長風呂は避ける
つわり中はもちろんですが、妊娠中は体の水分が不足しがちになっています。
こうした時には汗をかきすぎると体調不良を招きやすくなりますから、ぜひ長風呂は避けるようにしましょう。
仮に水分が十分だったとしても、長風呂によってのぼせてしまうとあなた自身だけでなく赤ちゃんにも危険が及ぶ可能性があります。
体が温まったと思ったらすぐに上がることをおすすめします。
つわりの軽減にも同時に努めましょう!
つわり中のお風呂には気をつけることも多々ありますが、そもそもつわりの症状が軽ければお風呂もそこまで辛くならないかもしれません。
つわりの症状を軽減するには、吐き気を軽くするビタミンB6や自律神経のバランスを整える葉酸、さらにその働きを助けるビタミンB12といった栄養素が効果を発揮すると言われています。
これらの栄養素を含む食材を食べるのも良いのですが、つわりの時は十分な量の食事を取るのが難しいこともありますよね。
そんな時におすすめなのが葉酸サプリです。
妊婦さん向けの葉酸サプリなら、葉酸だけでなくビタミンB6やB12が配合されていることがほとんどですし、他にもミネラルやコラーゲンなど妊娠中の栄養バランスをしっかり整えることができますよ。
妊娠中の総合的な健康維持のためにも、一度試してみてはいかがでしょうか。
つわり中は無理な入浴は避けましょう
つわり中のお風呂との付き合い方について、いかがだったでしょうか。
注意点などを色々ご紹介しましたが、どうしてもお風呂に入るのがきつい時は無理をしなくても構いません。
お風呂に入らなくても体を拭けばさっぱりしますし、体を温めたい時は足湯をするだけでも効果があります。
無理をするのが一番いけませんから、ご自身の体と相談してお風呂にどう入るかを決めていってくださいね。