不妊の原因になる高プロラクチン血症ってなに?【原因と治療法】

不妊にはホルモンが関係している!?

口を抑える女性

不妊の原因にも色々ありますが、単に子宮や卵巣の機能が衰えている以外にもホルモンの異常が起きている可能性があります。

そのひとつが高プロラクチン血症
あまり聞いたことがないという人も多いかもしれませんね。

今回は高プロラクチン血症と不妊との関係について、詳しくご紹介していくことにしましょう。
不妊治療中の方だけでなく、これから妊活にトライしようとしている人もぜひ参考にしてくださいね。

そもそもプロラクチンってなに?

 

プロラクチンは体内で分泌されるホルモンのひとつで、生殖機能に大きく関わっています。

女性の場合は妊娠すると多く分泌され、子宮内膜を厚くしたり母乳分泌を促すためにも関わっています。

そう聞くと女性特有のホルモンだと思うかもしれませんが、プロラクチンは男性の機能にも大きく関わっていて、前立腺や精嚢腺といった男性の生殖器官の発達にも大きな役割を果たしているんですよ。

プロラクチンの正常値は男女ともに15ng/ml以下ですが、妊娠すると分泌量が増えるとされています。

プロラクチンが不妊症につながる理由

妊娠に大きく関わるプロラクチンですが、分泌量が多すぎる「高プロラクチン血症」になると不妊につながると言われています。

というのも、女性にとってプロラクチンは妊娠時に多く分泌されるホルモン。
通常状態でプロラクチンが多すぎると、体が妊娠状態と同じ…つまり月経が起きなくなってしまうことがあるんですね。

月経が起きないということは排卵もなくなるということですから、必然的に不妊につながることになるんです。

高プロラクチン血症の主な原因は?

薬

目に見えないホルモンの異常でありながら不妊につながるという高プロラクチン血症。
どういったことが原因で起きるのでしょうか。

①脳下垂体の腫瘍

プロラクチンは脳下垂体から分泌されるホルモンです。

ですから脳下垂体に腫瘍ができたりすると、プロラクチンの分泌が過剰になり、高プロラクチン血症を引き起こすことがあります。

脳の腫瘍というとなかなか発見が難しいものですが、頭痛やめまいによって症状に気付く人もいるようです。

②甲状腺機能低下症

甲状腺の機能が低下して甲状腺ホルモンが不足した場合にも、プロラクチンが多く分泌されすぎて高プロラクチン血症になる場合もあります。

また甲状腺の機能が低下すること自体が不妊につながることもありますから、甲状腺は常に検査しておくほうがいいかもしれませんね。

関連記事

甲状腺疾患は不妊の原因となる?【症状や検査方法は?】

③内分泌疾患

プロラクチンをはじめ、体内のホルモンは内分泌をコントロールする器官によって統括されています。

ですから脳下垂体や甲状腺に異常がなくても、内分泌機能に疾患があるとやはり高プロラクチン血症を引き起こす可能性があると言われています。

④薬剤の投与

プロラクチンはホルモンですので、体内のホルモンバランスが崩れることによっても高プロラクチン血症になる可能性があります。

この原因のひとつとなるのが、ピルや抗うつ剤といったホルモン治療薬の投薬です。

薬を飲み続けている限りずっと、高プロラクチン血症による不妊が続く可能性があります。

血中プロラクチンの測定方法

プロラクチンは血液に分泌されるホルモンですので、血液検査をすることによって高プロラクチン血症かどうかを検査することができます。

主な検査方法はEIA法、IRMA法、CLIA法の3つです。
それぞれの正常値は以下の通りですので、参考にしてください。

  • EIA法=2.7-28.8(ng/ml)
  • IRMA法=1.4-14.6(ng/ml)
  • CLIA法=4.3-32.4(ng/ml)

高プロラクチン血症の治療法

では、検査の結果高プロラクチン血症だとわかった場合はどのように治療をすれば良いのでしょうか?

①外科手術

高プロラクチン血症の原因のひとつは脳下垂体の腫瘍です。

もし腫瘍が見つかった場合は、手術によって腫瘍を取り除くことが高プロラクチン血症の治療ということになります。

脳の外科手術になりますので不安もあるかもしれませんが、むしろ今治療をしておかないと将来別の疾患を招くことにもなりますのでしっかり治療をするようにしてくださいね。

②内服薬

プロラクチンの増加量が小さい場合には内服薬によって治療ができる場合もあります。

高プロラクチン血症治療薬にはドーパミン作動薬が使われることが多く、テルロンやパーロデル、カバサールといったお薬が処方されます。

それぞれ胃腸不良や眠気、めまいなどの副作用の可能性があるとされていますが、カバサールについては週に一度の服用になるため、他のお薬と比べて副作用が軽い傾向があるようです。

基本的な不妊対策法

高プロラクチン血症が不妊につながっている倍はプロラクチン値の治療をすることが最も有効です。

でも、他にも不妊の原因は色々あり、中には普段の生活で予防できるものもあります。
ここではそういった不妊の基本的な対策法をご紹介しましょう。

①生活習慣を整える

妊娠しやすい身体を作るためには、やはり体の基本的な健康状態を整えることが最も大切です。

そのためにも気をつけていただきたいのが、食事や睡眠といった毎日の生活習慣。

生活習慣を整えればホルモンバランスも安定しますから、不妊になりにくい体を目指すことができますよ。

②身体をあたためる

不妊に悩む女性の中で意外と多いのが、体が冷えてしまっているというケースです。

体の冷えは血行不良を招きやすく、それがホルモンバランスの悪化や子宮、卵巣機能の低下につながっている場合も少なくありません。

妊活をしようと思ったら、ぜひ身体をあたためるようにしましょう。

関連記事

妊活中の冷え性を撃退して妊娠しやすい体に!対策グッズ10選

葉酸サプリで冷え性は改善される!?メカニズムを徹底解説!

③基礎体温表をつける

排卵日の特定のために基礎体温表をつけている女性も多いかと思いますが、まだの人はぜひ、トライしてみてください。

基礎体温をつけることで月経の時期だけでなく排卵日も特定することができますから、妊活に基礎体温表は欠かせません。

またもし基礎体温表をつけてみて体温の変化の傾向がおかしい場合は、そこから病気を見つけることもできるので、妊活以外にもメリットがあります。

④葉酸を摂取する

葉酸は妊娠初期の胎児の発育の必要不可欠な栄養素だと言われていますが、実は妊娠前から積極的に摂取することが望ましいです。

というのも、葉酸には排卵障害を防ぐ効果があると言われているためです。

劇的な不妊解消にはならないかもしれませんが、継続して葉酸を摂ることで妊娠しやすい身体を手に入れていきましょう。

関連記事

不妊に葉酸は効果あり?どの葉酸サプリがいい?

葉酸はなぜ妊娠前から必要なの?妊娠への準備で得られる効果とは

気になる症状がある場合はまず病院へ

高プロラクチン血症と不妊との関係のお話、いかがだったでしょうか。

高プロラクチン血症になると無月経になるというお話をしましたが、他にもめまいや倦怠感、また妊娠していないのに母乳が出るといった症状が出ることもあります。
こうした症状がある場合は早めに病院で検査を受け、不妊になる前にしっかり治療をしていきましょう。

早目に対策をして、スムーズな妊活を進めてくださいね!