葉酸でリスク低減!?てんかんによる妊娠への影響と対策法

てんかんの妊婦さんこそ葉酸の摂取を!

健康で元気な赤ちゃんを生みたいというのは、全ての女性が願うこと。特にてんかんの持病を持つ女性の場合は、病気が妊娠や赤ちゃんに与える影響もありますので、楽観的ではいられません。そんなときにも、どうぞ葉酸を活用して下さい。

葉酸をしっかり摂取することで、てんかんが引き起すリスクを減らすことができるかもしれません。こちらではてんかんによって起こる可能性がある妊娠中の悪影響や、葉酸の活用方法について、詳しくご紹介していきます。

てんかんってそもそもどんな病気?

「てんかん」とは、何らかの原因で脳の神経細胞に突然電気的な興奮が発生し、てんかん発作を繰り返す病気です。脳の慢性的な疾患とされていて、年齢や性別、人種などの区別なく、誰にでも発病するリスクがあります。

脳内で興奮が発生する部位によって症状は違いますが、てんかんの発作としては、次のような症状が起こることが知られています。

  • 間代発作・・・手足が一定のリズムで痙攣し、曲げ延ばしを繰り返す
  • 強直発作・・・手足が突っ張るように、体が強直する、
  • 欠神発作・・・非常に短い時間だけ、意識消失が起きる、
  • ミオクロニー発作・・・全身や手足が一瞬ピクッと反応する
  • 複雑部分発作・・・感覚や感情が突然変化し、特殊な行動をとる

妊娠への影響は?

子供の頃からこの病気を発症している人、大人になって突然発作を起こした人などさまざまですが、妊娠中の場合は次のようなリスクが気になるところです。実際には、どのような影響があるのでしょうか?。

てんかん発作による胎児への影響

てんかんを持病に持つ女性が一番心配なのは、妊娠中に発作を起こしたことで胎児に何らかの障害を与えてしまうことでしょう。現在のところてんかん発作と胎児の障害を結びつける関連性は確認されていないのですが、発作が繰り返し起こる発作重積状態では、胎児の死亡例が報告されています。

妊娠中にてんかん発作を起こさないことに、越したことはありません。自己判断で服用中の抗てんかん剤を中断するのはやめましょう。

てんかん剤にも注意が必要

発作を抑制する抗てんかん剤の中には、髄膜脊髄瘤や心室中隔欠損、口唇口蓋裂や泌尿生殖器系の異常など、赤ちゃんの体に障害を与えるリスクのあるものも。特に妊娠初期の場合は受精卵の正常の分裂を促す葉酸を減少させてしまう薬剤もあるので、よりリスクが大きくなるとされています。

ただし、抗てんかん剤には比較的悪影響の出にくい種類のものもあります。妊娠初期に薬に薬の量を調整するなどの方法でも障害の発症率を減らすことはできますので、医師と充分に相談をしてみてください。

リスク低減のためにも葉酸摂取を

血液中

てんかんの持病があるなしにかかわらず、妊娠中の女性や胎児の健康に必要なのは、葉酸です。ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの葉酸は、遺伝子の複製にかかわる重要な栄養素。

受精卵の正常な分割を促がし、胎児の中枢神経が形成される妊娠初期に葉酸をしっかりとることで、神経管閉鎖障害のリスクを軽減する効果があります。妊娠中は、積極的に摂取を心掛けましょう。

抗てんかん薬のガイドラインでも葉酸摂取は推奨されている!

葉酸サプリ

葉酸は全ての妊婦さんに摂取が推奨されていますが、特にてんかんの持病を持つ妊婦さんには、リスク軽減のためにも葉酸は欠かせません。日本神経学会が示している抗てんかん薬のガイドラインでも、妊娠中は一定量の葉酸を摂取するよう推奨しています。

葉酸の血中濃度を測定したり、必要に応じた葉酸の処方を受けたりする必要もありますので、妊娠がわかったら早めにお医者さんに相談をしましょう。

抗てんかん剤服用中の葉酸の正しい摂取方法

OKする妊婦さん

それではてんかんを持病に持つ女性は、どのような点に注意して、妊娠中に葉酸を摂取していけばいいのでしょうか?

どれくらいの葉酸が必要?

厚生労働省が一般的な妊娠初期の妊婦さんに推奨している葉酸の摂取量は、1日あたり0.48mg(480μg)。これに対して、てんかんの治療ガイドラインでは、てんかんを持病にもつ女性の場合は1日あたり0.6mg(600μg)の葉酸を摂取することを推奨しています。

服用している抗てんかん薬の種類によっては、葉酸を増やす必要がありますので、医師の指導に従いましょう。

いつから摂ればいい?

葉酸は質の良い卵子や受精卵を作るためにも、妊娠前から積極的に摂取しておきたい栄養素です。てんかんの治療ガイドラインでも、妊娠する前3ヵ月を目安に1日あたり0.4mg(400μg)の葉酸を摂取するよう指導しています。

葉酸の摂取は妊娠がわかった段階からでも充分ですが、妊娠を計画している場合は、早い段階からの摂取を心掛けましょう。

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葉酸摂取にはサプリメントがおすすめ

葉酸はほうれん草などの緑黄色野菜や、レバーなどの肉類から摂取することができますが、より多くの摂取量を必要とする妊娠初期は、葉酸サプリでの摂取がおすすめです。

サプリメントに含まれるモノグルタミン酸型は体への吸収率が良く、効率よく葉酸が摂取できます。より吸収率を高めるためにも、葉酸サプリは食事の間に、水分やぬるま湯で摂取しましょう。

適切に葉酸を摂取して、妊娠期間を乗り切ろう

妊娠は女性にとっての大仕事。持病のあるなしにかかわらず、妊娠中はママの体や赤ちゃんに何らかの悪影響が出る可能性はあります。てんかんを持病に持っている場合はそのリスクが高いことを自覚して、医師の指導を受けながら、しっかり葉酸を摂って予防に努めましょう