妊娠初期に飛行機に乗っても大丈夫?気圧や放射線の影響は…?

妊娠初期でも基本的に飛行機に乗って大丈夫です

妊婦さん

妊婦さんの中には、いろいろな事情から飛行機で移動しなくてはならないという人も多いでしょう。そんな時心配なのが、お腹の赤ちゃんへの影響です。

特に妊娠初期は安定期前のため、いろいろと気がかりなことも多いはず。しかし基本的には、妊娠初期でも飛行機による胎児への影響は薄いと言われています。

今回は、妊娠初期の飛行機のリスクについてまとめてみました。

飛行機に乗ると身体に影響があるのも事実

RISK

妊娠中は特に心配になる飛行機移動ですが、確かに体への影響があることは事実です。どういった影響があるのか見ていきましょう。

①つわりの悪化

飛行機に限りませんが、車や船など揺れやすい乗り物は、気分が悪くなることが多くあります。これによって、妊娠初期のつわりが悪化することも少なくありません。

もちろん個人差がありますが、中には普段ほとんどつわりがないのに、飛行機の揺れによってつわりが誘発されるケースもあるようです。

ですので、後ほどご紹介するようなつわり対策はしておいた方がよいでしょう。

②酸素濃度・気圧の変化による貧血

言うまでもありませんが、飛行機は空を飛ぶ乗り物。地上1万メートルの高度を飛ぶのですから、当然気圧は低くなります。

機内の気圧は一定に保たれているものの、それでも地上に比べれば20%ほど低くなっています。そのため酸素が薄くなり、人によっては貧血を起こしやすいのです。

妊婦さんは特に貧血を起こしやすい状態ですから、その点で飛行機には注意が必要です。

③長時間の姿勢による血行不良

飛行機の影響でもう一つ心配されるのが、「エコノミークラス症候群」です。

これは長時間同じ姿勢でいることで、足の血流が悪化して血栓ができ、肺の静脈を詰まらせてしまうという病気です。呼吸困難を起こしたり、場合によっては心肺停止にいたることもあります。

エコノミー症候群に至らなくても、飛行機のフライトは血行不良を促進しやすいもの。妊婦さんは血行が悪くなりがちですから、この点も気をつけた方がよいでしょう。

放射線やX線による影響はないの?

妊婦さん

上記の様な点以外でも、心配なことがあります。放射線やX線検査による胎児への影響はどうなのでしょうか。

この点に関しては、基本的に心配ありません。機内で浴びる放射線は大した量ではありませんし、X線の検査は手荷物に対してだけで、人体に対しては使われません。

人体には金属探知機が用いられますから、特にナーバスになる必要はないでしょう。

妊娠超初期・初期に流産や早産の可能性がある場合は控えたほうが良い

バツを持つ女性

妊娠初期の飛行機は基本的に安全ではありますが、例外もあります。例えば妊娠超初期や初期に、切迫流産、切迫早産などの危険で医師から安静の指示を受けている場合は、飛行機への搭乗は避けた方が良いでしょう。

こうした状態では、飛行機に限らずなるべく長距離の移動は避け、安静にしていることが必要です。もしも遠方への移動が必要な場合は、医師とよく相談して決めましょう。

妊娠初期の女性が飛行機に乗る際に気を付けたいこと

妊娠初期の飛行機が基本的に安全とは言っても、安定期に入る前ですから、注意が必要なのは間違いありません。

具体的に気をつけるべきポイントについて見ていきましょう。

①つわり対策をしておく

前にも触れましたが、妊娠初期の飛行機でつわりが悪化する可能性があります。あらかじめ、飛行機でのつわり対策を準備しておいた方がいいでしょう。

吐き気に襲われたときのために、エチケット袋を多めに用意しておくのは必須。飴やガム、飲み物を手元に用意しておくのも有効です。

また医師に相談して吐き気どめをもらったり、体を締め付けないゆったりした服装をしておくなども大切です。

②身体をこまめに動かす

これも先述したように、飛行機の座席は血行不良を促進しがちです。そのため、座りっぱなしにならず時おり体を動かしたほうがよいでしょう。

少なくとも1時間に1回は立ち上がり、足を動かすよう気をつけましょう。また体を締め付ける服は血行を阻害するので、上記のようなゆったりした服装も有効です。

さらに、こまめな水分補給も忘れないようにしましょう。

③チェックインの際にスタッフに伝える

航空会社によっては、妊婦さんに向けたマタニティサービスが受けられるところもあります。

あらかじめ妊娠していることを伝えておけば、優先的に搭乗できたり、足元がゆったりした座席を用意してもらえることも。

また、機内で妊婦さんの求めに応じたさまざまなサービスが受けられる会社もありますので、予約時に内容を確認してみましょう。

飛行機をキャンセルする際に妊娠は理由にできる?

電話する妊婦さん

ところで、妊娠中はさまざまな事情で予定を変更せざるを得ないケースもあります。そうした場合に、妊娠を理由にして飛行機をキャンセルすることはできるのでしょうか。

航空会社によっては、所定の手続きを行うことで払い戻しに応じてもらえる場合があります。条件については会社ごとの規約があるため、ホームページをよく確認しておきましょう。

飛行機で遠出をする際は母子手帳なども忘れずに

母子健康手帳

妊娠初期に限りませんが、妊娠中飛行機を利用する際は、必ず母子手帳や健康保険証などを携行しておきましょう。

旅行ではいつどんなトラブルに見舞われるかわかりません。そうした場合にもスムーズに対応できるよう、準備はしっかり整えておきましょう。

また、出先の土地の産婦人科についても調べておくと、旅先で何かあった際便利です。

飛行機を利用したい場合はまずは産婦人科などに相談してみましょう

いかがでしたか?このように基本的には、妊娠初期でも飛行機に乗って差し支えありません。ただしつわりの悪化や貧血などのリスクについては、あらかじめ踏まえておいた方が良いでしょう。

また、事前に産婦人科の医師に相談しておくのも大事です。場合によっては安静が必要なケースもあるため、くれぐれも自己判断での搭乗は控えましょう。