妊娠初期に性行為で出血(鮮血)!セックスで流産の危険性はある?

妊娠初期の性行為による出血は原因によって危険度が変わります

妊娠初期に性行為をしていると、出血が起きることがあります。こうしたことは比較的珍しくありませんが、中には放っておくと危険なケースも見られます。

多量の出血がある、お腹が痛い、真っ赤な鮮血が出たなどの場合は、危険のサインかもしれません。今回は妊娠初期の性行為やエッチによる出血について、考えられる原因と注意事項について解説していきます。

そもそも妊娠初期っていつ?

妊娠週数の数え方は、最終月経の開始日を「0週0日」として計算するのが基本です。

そこから妊娠期間を3ヵ月ごとに区切り、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期と分けていきますが、このうち妊娠初期と呼ばれる期間は妊娠4~15週(妊娠2~4ヵ月)にあたります。

ちなみに妊娠0~3週目までは、妊娠超初期と呼んで区別することがあります。

妊娠初期の性行為で出血が起こる原因

考え込む女性

妊娠初期の性行為で出血が起こる原因は何なのか、それについて見ていきましょう。

以下で紹介するものは一例であり、原因はそれ以外にもさまざまなものがあります。

①膣内の充血による出血

妊娠すると、ホルモンバランスの影響で子宮粘膜や膣内に血が溜まり、充血した状態となります。そのためちょっとした刺激でも出血してしまうことがあり、性行為の刺激もその要因となります。

この場合は生理的な反応による微量の出血なので、特に問題はないことがほとんどです。ただどうしても心配な場合は、医師に相談してみてもよいでしょう。

②着床の際の出血

受精卵は、受精して約1週間~10日で子宮内膜に着床します。この際受精卵の絨毛組織が子宮内膜を傷つけ、出血が起こることがありますが、これを「着床出血」と呼びます。

このタイミングでエッチやセックスを行うと、着床出血が確認できる場合もあります。この場合も出血は微量であり、特に心配する必要はありません。ただ出血が多い場合などは、医師に相談した方が良いでしょう。

③子宮頸管ポリープによる出血

妊娠初期に子宮頸部に腫瘍ができる場合があり、これを子宮頚管ポリープと呼んでいます。子宮頚管ポリープができると少しの刺激で出血することがあり、やはり性行為が要因となる場合があります。

この腫瘍はほとんどが良性で、妊娠初期の流産の原因となってしまうケースはほとんどありません。しかし大きさなどによっては経過観察が必要な場合もあり、危険な場合は切除することもあります。

④前置胎盤による出血

前置胎盤とは、胎盤が通常よりも低い位置に付着してしまい、子宮の出口に重なったり覆うようになっている状態を言います。

前置胎盤はちょっとした刺激で大量出血を起こしやすいため、妊婦さんは医師から安静を指示されます。そのため、妊娠初期の性行為も禁止されるようになっています。性行為に限らず、運動も原則として禁止です。

⑤切迫流産による可能性も

切迫流産は妊娠22週未満に起こる、流産の危険がある状態を呼びます。切迫流産は出血が続いたり、強い下腹部痛などの症状が特徴となっています。

もしも妊娠初期に性行為等でこうした症状を感じたら、切迫流産の疑いがあります。その場合は、すぐに病院を受診しましょう。

切迫流産は出血がなくても診断されることがあるので、下腹部痛だけでも受診するのが賢明です。

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妊娠初期の性行為でなるべく出血を伴わないためには?

お腹を包み込む妊婦さんと夫

妊娠初期の性行為でやむを得ず出血が起こる場合はともかく、以下のような配慮をすることで、出血の機会を減らすこともできます。

①爪をきちんと手入れしておく

前述のように妊娠中は膣内が充血していることが多く、少しの刺激で出血することがあります。そのため、余計な刺激を与えないよう爪はきちんと短く切っておく必要があります。

爪が伸びていると、性行為の前戯中に膣内を傷つける危険が高くなります。また爪が長いと細菌が潜んでいる可能性があり、それが原因で性感染症になるおそれもあります。

②挿入は優しく浅く行う

妊娠初期に限らず、妊娠中のセックスではなるべく女性をいたわることが大切です。挿入も深く行うのではなく、浅く優しく行いましょう。深い挿入や激しいピストンは、膣を傷つけて出血を起こさせる原因になります。

また妊娠初期はつわりもあるため、妊婦さんの体調を考えるとなるべく優しいセックスを心掛けたいところです。同じく長時間の性行為も妊婦さんの負担になるので、なるべく控えましょう。

性行為の際の出血で危険性のあるものか見分ける方法

考える妊婦さん

妊娠初期のセックスで出血が起きた場合、危険なものかどうかを見分ける基準は何でしょうか。以下ではそうした兆候について見ていきましょう。

①出血と一緒に腹痛などの強い痛みが伴う

性行為による出血だけでなく、下腹部などに強い痛みを伴う場合は、子宮に何らかの異常が起きている可能性があります。前述のような切迫流産や、子宮筋腫、子宮外妊娠が発生しているかもしれません。

ですので同時に腹痛がある場合は、すぐに産婦人科で診てもらいましょう。場合によっては流産等の恐れもありますから、決して放置しないことが大切です。

②多量の出血が止まらない

前述のように、妊娠初期の性行為では少量の出血を伴うことは珍しくありません。しかし、多量の出血が止まらないような場合は要注意です。この場合も何らかのトラブルを抱えている可能性があります。

子宮頚管ポリープの場合は比較的安心ですが、切迫流産の恐れもあります。この場合は安静にしていないと流産の可能性もあるため、自宅での待機や入院が必要となることもあります。

性行為の際に出血が確認できた場合にはまずは産婦人科へ!

お医者さんに相談する妊婦さん

上で紹介したような判断基準は、あくまでも一般的な目安です。個別のケースには当てはまらないこともあるので、自己判断に頼りすぎるのは要注意です。

例え出血が微量でも、心配だったり違和感がある場合にはとりあえず産婦人科で相談してみましょう。また、今後の性行為についてもアドバイスを受けておくと安心です。

病院での相談は気まずさもあるでしょうが、安全を考えるとその方が賢明と言えます。

妊娠初期の性行為による出血には様々な原因があります

このように、妊娠初期の性行為やセックスによる出血にはさまざまな原因があります。微量の出血ならそれほど珍しいことではなく、あまり心配する必要はありません。

しかし多量の出血や腹痛を伴う、鮮血が出たなどの場合は、切迫流産などを起こしている可能性もあります。いずれにしても自己判断に頼らず、少しでも異常を感じたらすぐに医師に診てもらいましょう。

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