妊娠初期はだるいと感じる場合があります
妊娠初期に「何だか体がだるい…」と感じる人は少なくありません。これは妊娠の初期症状の一つで、日中でも眠気や倦怠感を感じてしまうというもの。場合によっては、日常生活に支障をきたすほどのだるさを感じることもあります。
では、なぜこうした倦怠感を感じるのでしょうか。また、その改善法は?今回は、妊娠初期のだるさについて解説します!
妊娠初期にだるいと感じるママさんは多いようです
まずは、妊娠初期にだるいと感じた妊婦さんたちの口コミを見ていきましょう。具体的にはどんな症状だったのでしょうか。
朝のうちは気持ち悪さはあまりないものの、猛烈な倦怠感に襲われ、仕事、出勤どころの話ではなく起き上がれませんでした。
風邪を引いた時のようにけだるい
出典:妊娠初期症状体験談
起きているときも体がだるく眠かったです。
出典:妊娠初期症状体験談
このように、妊娠初期に体がだるいと感じる妊婦さんは多いようです。その症状は、「倦怠感で起きられない」「風邪を引いたときのよう」「眠くてだるい」などとなっています。
ではその原因は何なのか、それについては以下で見ていきましょう。
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妊娠初期にだるいと感じる原因
上記のように、妊娠初期のだるさは多くの妊婦さんが感じています。ここではその原因について、詳しく見ていくことにしましょう。
①プロゲステロンの増加
妊娠すると、女性ホルモンの分泌が活発になります。その一種であるプロゲステロンの分泌量も増え、これが眠気やだるさを感じさせる原因となります。
プロゲステロンは子宮内膜を厚くするなど、着床率を高めたり妊娠を継続させやすくする働きがあるのですが、副作用として頭痛やだるさといった症状を引き起こすのです。
このために、倦怠感が強くなるというわけです。
②血液量の増加による貧血の影響
もう一つの原因が、血液量の増加による貧血症状です。
妊娠すると母体の血液量は増加します。血液が増えれば貧血は起こらないように思えますが、実は酸素を運ぶヘモグロビンはあまり増えません。そのため血液中のヘモグロビン濃度が低くなって、酸素不足で貧血になるのです。
こうして貧血を起こすことにより、よりだるさを感じやすくなってしまいます。
倦怠感は妊娠超初期から安定期に入るまで続くようです
では、体のだるさはいつまで続くのでしょうか?
妊娠中ずっと続くのでは、と心配になる人もいるでしょうが、そんなことはありません。だるいと感じるのはつわりの症状なので、大体安定期に入れば治まります。
つわりの時期は個人差があるため、全員がそうとは言えませんが、妊娠超初期から感じはじめて妊娠中期に入るころには治まるのが通常です。ですから、倦怠感もほぼその頃には治まっているはずです。
妊娠初期の倦怠感を改善させる方法は?
いずれ治るとは言え、できれば強いだるさは改善したいところ。ここでは、妊娠初期の倦怠感を抑える方法について見ていきましょう。
①軽い運動を行う
運動不足は倦怠感につながります。普段でも眠気を感じた時、少し体を動かすとスッキリするものですが、これはつわりのだるさにも当てはまります。軽い運動をすることで、妊娠初期の倦怠感も改善させやすくなるでしょう。
ただし、妊娠初期に激しい運動は禁物。ウォーキングなど、比較的お腹に負担がかからない運動を行いましょう。目が覚めるだけでなく、良い気分転換にもなるはずですよ。
②リラックスを心がける
不安やストレスを感じると、倦怠感は強くなる傾向があります。そのため、ゆったりとリラックスすることも大切です。妊娠中は何かと不安になりやすいものですが、適度な息抜きの時間を作るようにしましょう。
リラックス方法は人それぞれですが、簡単なのは「お風呂に入る」「ハーブティーを飲む」「映画を観る」などがオススメ。時間がないときは、深呼吸をするだけでも落ち着くことができますよ。
③食事内容を工夫する
食事内容を見直すことでも、だるさを改善することができます。
例えばビタミンB群は、倦怠感や疲労感を和らげるのに効果的な栄養。納豆や牛乳、ほうれん草などを取り入れるとよいでしょう。またビタミンEや鉄分といった成分も、貧血改善に効果があります。
食事からの栄養補給が難しいという場合は、妊活サプリを利用するのもオススメです。
妊娠初期のだるさを感じる場合は無理をしないことも大切です
いかがでしたか?このように、妊娠初期には体がだるいと感じがちになるもの。これはつわりの一症状で、いずれ治るものではありますが、それまでが問題です。
場合によっては朝起きれないほどのだるさを感じることもありますが、そうした時はしっかり体を休めることも必要でしょう。
あまり無理をせず、お腹に負担をかけないよう十分に気をつけましょう。