不妊治療にも使用されるプラノバールって?妊活における効果とは?

プラノバールは不妊治療に様々な効果をもたらします

「プラノバール」という薬をご存知でしょうか?女性ホルモンが配合されており、月経異常の改善や避妊薬としても使われている薬です。

実はこのプラノバール、不妊治療薬としてもさまざまな効果が。具体的にはどんな働きがあるのでしょうか。また副作用の危険は?

今回は、プラノバールの持つ効果や注意点などについて解説していきます。

プラノバールの概要

「プラノバール」は、月経異常や不妊症など婦人科系の症状に対して処方される薬です。その主な役割は、女性ホルモンのバランスを整えることにあります。

プラノバールには女性ホルモンの「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2種類が配合されており、ホルモンバランスの乱れを補ってさまざまな症状を緩和してくれる働きがあります。

プラノバールが不妊治療にもたらす効果

妊婦さん

婦人科系の症状に効くというプラノバールは、不妊治療にも用いられています。プラノバールが不妊にもたらす効果について見ていきましょう。

①生理周期の調整

妊活において排卵のタイミングはとても重要ですが、なかなかタイミングが合わないという場合もあるでしょう。しかしプラノバールを飲むことで、生理周期をコントロールして排卵日を調整することができます。

プラノバールは服用している間は生理が訪れず、服用を止めると2~5日後に生理が来るようになっています。これによって、生理周期をコントロールできるようになるのです。

②月経異常の改善

月経異常は妊活の障害になります。生理の不順は無排卵の状態を起こしやすく、また排卵日を特定しにくくなるためです。

これに対しプラノバールは、ホルモンバランスを整えて月経異常を改善する効果が。頻発月経や過多月経、不正月経といった症状も改善され、月経周期を正常に戻すことができます。

こうした作用により、妊娠しやすい状態を作れるというわけです。

③高温期の維持

基礎体温は排卵期を境にして高温期に入りますが、この時期は本来黄体ホルモンが多く分泌され、体温が上がるのが通常です。しかしホルモンバランスが乱れていると、高温期も続かずに妊娠の確率も低下してしまいます。

一方プラノバールは女性ホルモンを補充してくれるため、黄体ホルモンが増加して高温期を維持する効果が。また黄体ホルモンの作用で子宮内膜が厚くなるため、着床率もアップさせることができます。

プラノバールは体外受精の場合に使用されることが多いです

お医者さんと女性

プラノバールを不妊治療で使う場合、体外受精の採卵の際に処方されることも多くなっています。

排卵前にプラノバールを服用することで排卵が一旦ストップするのですが、これによって卵子が十分成長するまで待つことができます。こうして卵子が一定の大きさに達した段階で採卵を行うと、より質のよい卵子が得られるわけです。

これによって、体外受精の成功率を上げることができます。

プラノバールの正しい飲み方は?

プラノバールは上記のようにさまざまな症状に利用されますが、それぞれの症状によって使われ方は異なります。

例えば月経異常の場合、生理初日を1日目として5日目から約3週間、毎日1錠服用しなければなりません。また体外受精の場合は、母体の状態によってタイミングや期間は大きく変化します。

いずれの場合でも、服用の際は医師の指示をきちんと守ることが大切です。

プラノバールによる副作用はあるの?

考える妊婦さん

プラノバールにも副作用の危険があります。考えられる副作用としては、吐き気・嘔吐や食欲不振、下痢、便秘、腹痛といった症状や、乳房の張り・痛みなどがあります。

また、まれではありますが血液が固まって血管が詰まる「血栓症」を起こすケースも。この場合は手足のしびれなどの前兆があるため、特に要注意です。

こうした重い副作用が出た際は、すぐに医師に相談しましょう。

プラノバールを使用する際の注意点

RISK

適切に使えば効果の大きいプラノバールですが、服用の際はもちろん注意点もあります。どんな点に気をつければよいのか見ていきましょう。

①特定の疾患を持った方は使用を避けましょう

プラノバールは、特定の疾患を持つ人には処方できない場合があります。例えば重い肝機能障害や子宮筋腫、血栓性静脈炎や乳腺症といった疾患のある人は、症状を悪化させるおそれがあり使用はできません。

また妊娠ヘルペスの既往歴がある人や、前回の妊娠中に黄疸の既往歴などがある人も、再発のおそれがあるため服用はNG。さらに喫煙者も血栓症を起こす危険があり、服用はできないようになっています。

②個人輸入による購入も避けてください

プラノバールは個人輸入でも入手できるようになっていますが、これはおすすめできません。

前述のように、プラノバールには副作用の危険があります。場合によっては重篤な症状をもたらすこともあり、自己判断での輸入や使用は危険です。

また副作用を起こした場合でも、個人輸入では救済制度の対象外となってしまいます。プラノバールは必ず、医師の診断に基づいた処方を受けましょう。

プラノバールは医師の指示に従って適切に使用してください

いかがでしたか?このように、プラノバールは女性ホルモンのバランスを整え、月経異常の改善や生理周期を調整する働きがあります。また体外受精時の採卵にも効果を発揮し、不妊治療に役立てることができます。

その一方で、副作用の危険など注意点も見逃せません。くれぐれも自己判断での服用は避け、必ず医師の指示に従って使用するようにしましょう。