子宮内膜症でも妊娠はできる?【不妊症との関係と治療方法を解説】

子宮内膜症でも妊娠できる?不妊と関係あるの?

頭痛・めまい(女性)

赤ちゃんを望むカップルを悩ませる女性の不妊症は、女性特有の病気が背景になって起きることも・・・。女性の中でも10人に1~2人の患者がいるといわれているほど発症リスクが高い病気、子宮内膜症も不妊症を引き起こしかねない病気の一つです。

今回は子宮内膜症の症状や原因、不妊との関係などを解説していきます。良い妊娠をするためにも、子宮内膜症を早期に発見し、適切に治療をしていきましょう。

子宮内膜症をおさらい

美肌な女性

子宮内膜症とは、本来は女性の子宮内だけで発達するはずの上皮組織、赤ちゃんの着床を助ける子宮内膜が腹腔内に広がり、腸や膀胱、卵巣などに付着して増殖してしまう病気です。

日本産科婦人科学会が発表した統計によると、子宮内膜症は20〜30代の妊娠適齢期の女性に多く、30~34歳が発症しやすいピーク年齢だといわれています。

子宮内膜症になる原因は?

残念ながら、なぜ子宮内膜が子宮内以外で増殖してしまうのかは、医学的に解明されていません。いまのところ、次の2つの説が有力とされています。

  • 子宮内膜移植説 ・・・ 子宮内膜がはがれて月経がはじまった時に、経血が                                     逆流して卵管を介して腹腔内に溜り、増殖する
  • 体腔上皮化生説 ・・・ 腹腔内にある腹膜上皮細胞が何らかの原因で子宮内                                       膜に変化し、増殖する

子宮内膜症は月経がはじまってから年齢を重ねるほど発症者が多くなり、閉経を迎えるころに患者数が少なくなってくるので、卵巣からの女性ホルモンの分泌が何らかの影響を与えていると考えられています。

子宮内膜症と不妊の関係とは?

赤ちゃんが欲しいのにうまくいかないと悩んで、病院を受診したことをきっかけに、自分が子宮内膜症だと気が付く女性も多いです。子宮内膜症を患う女性の約50%は不妊症だというデーターもあり、原因がはっきりと特定できない不妊症の背景には、子宮内膜症が潜んでいることを疑いましょう。

子宮内膜症が不妊を引き起こすメカニズムも、医学的にはっきりと解明されているわけではないのですが、子宮内膜の異常増殖で卵管が詰まってしまったり、着床が妨げられて、妊娠できない状況においこまれやすいのです。

子宮内膜症でも妊娠できるの?

考え込む女性

ただし、子宮内膜症にかかったら、絶対に妊娠ができないというわけではありません。卵管が詰まっていないのに妊娠しにくいという症例も報告されており、子宮内膜症の症状や程度、不妊の関わり合い方も、人ぞれぞれで違うのです。

子宮内膜症が不妊にどう影響するかは、子宮内膜の増殖部位や病気の進行状況によっても左右されます。症状が重くなるほど妊娠しにくくなるリスクが高くなりますから、子宮内膜症は早めに発見し、症状が重くなる前に適切な治療を受けることが肝心です。

子宮内膜症に自覚症状はある?

お腹をおさえる女性

子宮内膜症になっても、初期段階ではほどんど自覚症状はありません。「ちょっと、生理痛がひどいかな?」という痛みを感じる人が多いので、生理の時期に痛みが強い人は市販の痛み止めを使って我慢をするのではなく、子宮内膜症を疑って病院を受診することをおすすめします。

子宮内膜が増殖する部位によっては、腰痛や排尿・排便痛、性交痛や血尿などが起きることもあります。生理痛だけでなくこのような症状がある場合には、できるだけ早めに病院で検査を受けましょう。

子宮内膜症の不妊治療方法とは?

 

子宮内膜症は問診や内診に加え、超音波検査やMRI、腹腔鏡検査や血液検査などで病気の進行状況を把握していき、症状に応じて次のような治療をしていきます。

①軽度の子宮内膜症の場合

不妊治療の際に子宮内膜症であることがわかり、痛みなどの症状が比較的軽い場合には、低容量のピルやホルモン剤などを使って投薬治療を進めます。軽度の場合は薬で進行を抑制しながら、タイミング療法を継続することで、自然妊娠ができる可能性は十分にあります。

ただし、一度薬で症状が改善されても、子宮内膜症は再発する可能性がありますので、繰り返し症状が悪化する場合には手術を行うことも検討されます。

②重度の子宮内膜症の場合

子宮内膜症が原因で卵管が閉塞している、嚢胞があって明らかな不妊が起きているなどのケースや、薬物治療では十分な改善ができないほど重症化している場合には、腹腔鏡下手術や開腹手術などで根本的な治療を行います。

そのうえで人工授精や体外受精などの高度な不妊治療を行うことで、妊娠を目指していきます。

子宮内膜症は早期発見・早期治療が大事!

子宮内膜症は発症率が高く、不妊症に結びつきやすい怖い病気ではありますが、病院で治療が可能です。早めに発見して適切な治療ができれば、そのぶん妊娠すする確率も向上しますので、早期発見がポイントですよ。

生理痛の痛みを「仕方がないことだから」と我慢せず、将来の不妊を防ぐためにも、早めに検査を受けることを検討していきましょうね。

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