中絶や流産をしたら不妊になるの?妊娠する可能性は下がるの?

中絶や流産後は不妊症になりやすい?妊娠できる可能性も下がるの?

中絶や流産を経験すると不妊になる…そんなことを見聞きしたことがあるかもしれませんね。

中絶も流産も精神的負担が大きいのに赤ちゃんを望んできる人にとっては、妊娠できないとなると不安で仕方がないでしょう。

確かに、中絶や流産は体への負担が大きくて不妊へのリスクが高くなることもあります。

でも、だからといって妊娠できる可能性が下がるわけではありません。
それを証拠に流産や中絶を経験していても、赤ちゃんを授かっている女性はたくさんいますよ。

流産・中絶後は心のケアをしっかりして、少しでも早く体の回復に努めるのが大切です。

流産と中絶はどう違うの?

中絶や流産が不妊のきっかけになるかもしれないということですが、まずは中絶と流産について違いを明確にしておきましょう。

流産(自然流産)

妊娠22週目までの間に、何らかの原因で妊娠が終了してしまうことを流産としています。
人工的に手術を行うものを除く原因で起こるものが全て自然流産となります。

流産の中でも妊娠12週までに起こるものを早期流産、妊娠12週以降22週までに起こるものを後期流産としています。

自然流産の8割が早期流産で胎児側の染色体異常が原因と言われていて、後期流産では子宮など母体側に問題があることが多いとされています。

中絶(人工流産)

流産が人工的手段が原因でないのに対し、中絶は医師が手術を施すことによって妊娠を終わらせること、つまり人工的に流産させることを指します。

人工妊娠中絶手術は母体保護法により、妊娠21週と6日までに行わなければならないとして、それ以降の中絶は法律で認められていません。

妊娠初期と妊娠中期では中絶の方法が異なり、胎児が大きくなっている妊娠中期では出産と同様に行われるため痛みやメンタル面での負担も大きくなります。

流産や中絶と不妊症の因果関係とは?

気になるのは流産や中絶で妊娠する可能性が下がるのかということですが、ここでは流産・中絶と不妊症の因果関係を解説します。

流産と不妊症との因果関係

流産したら不妊症になるのでは…と心配になる人もいるかと思いますが、流産したら必ず不妊症なるということではなく医学的にも証明されていません。

ただし、何らかの原因で起きた流産には合併症が伴うことがあります。
一度流産をすると妊娠はしても、何度も流産を繰り返してしまうことがあります。
その場合は、習慣流産の可能性があり病院での診断が必要です。

不妊症は妊娠に至りませんが、習慣流産は妊娠はできるため不妊症ではありません。

中絶と不妊症との因果関係

中絶は人工的に手術を行うため体への負担も大きくリスクも伴いますが、中絶したから必ず不妊症になるというわけではありません。

しかし、中絶は手術法によって子宮に器具を入れる際や掻爬によって子宮から内容物が掻き出される際に子宮を傷つけたり、穴を開けてしまう可能性もゼロではありません。

また中絶の合併症として、子宮や子宮頚管が傷ついて出血することや感染症による発熱などもあります。

中絶の合併症による症状が重い場合には不妊につながる可能性は否定できませんが、医学的に不妊症との因果関係の根拠があるわけではありません。

流産後の後遺症

流産と不妊症は必ずしも因果関係があるわけではありませんが、流産がきっかけで後遺症が残ることがあります。

腹痛

流産後は後遺症として腹痛が現れます。
これは流産したことで子宮が収縮するためです。

流産といってもいくつかの種類があり、流産の種類によって腹痛の強さに差があります。

一般的に、流産が進行している状態は進行流産は陣痛のような強い腹痛があると言われています。

付属物などの一部が体内に残っている不完全流産の場合は、進行流産よりも強くはありませんが腹痛が持続します。

不正出血

流産後は不正出血が続くことがあります。
腹痛同様に、流産の症状によって不正出血の程度も個人差があります。

通常であれば10日ほどで不正出血が治まることが多いですが、人によっては数週間の不正出血が続くこともあります。

流産後に出血が見られるのは問題ではありませんが、出血量が多すぎたり何週間も不正出血が続く時は医師の診断が必要です。

中絶後の後遺症

前述したように中絶は人工的な手術であり、リスクを伴うものです。
ですから、大きな後遺症が残る可能性も否定はできません。

ごく稀に、後遺症としてアシャーマン症候群を発症する人がいます。
アッシャーマン症候群は、子宮内部を掻爬する時に傷つけてしまうことで子宮内部が癒着してしまい不妊の原因になるものです。

しかし現代の日本では衛生面も徹底されている上、抗生物質も充実しているのでアッシャーマン症候群を発症するケースは多くはありません。

不妊の原因になっているのは精神のバランスの乱れかも?!

口を抑える女性

流産や中絶から不妊になるのではないかと不安の声もありますが、不妊の原因になっているのは精神のバランスの乱れかもしれません。

流産や中絶はデリケートな問題であり、体への負担はもちろんのことメンタル面にも大きなダメージを伴います。

メンタルの乱れからストレスが溜まると、体に悪影響を及ぼします。
特に女性ホルモンはストレスの影響を受けやすく、容易にホルモンバランスが乱れてしまうのです。

その結果、生理不順になったり排卵障害に陥り不妊症につながるケースは少なくありません。

【中絶・流産後】どのくらい妊娠できなかったら病院に行くべき?

考え込む女性

流産・中絶を経験すると、誰でも再び妊娠することができるのか心配になるものですよね。
では、流産・中絶後どのくらい妊娠できなかったら病院に行くべきなのでしょうか。

そもそも、不妊症というのは妊娠を希望して避妊せずに継続的に性交渉を行っていても一定期間(一般的には1年以上)妊娠に至らないことというのを定義としています。

ですから流産や中絶後、妊娠を望んでいても1年以上妊娠しない場合は病院で診察を受けてみるのがいいかもしれません。

また産婦人科を受診した際には、しっかり過去の経緯も話されたほうが医師も状況が把握しやすい上、きちんと向き合ってくれます。

少しでも気になることがあったら医師への相談を!

いかがでしたか。
中絶や流産をしたら不妊になるのか、妊娠する可能性が下がるのかを解説しました。

中絶も流産も体への負担は大きく、不妊につながる可能性はゼロではありません。
ただ、必ずしも中絶や流産が原因で不妊になるというわけではありません。

中絶も流産も経験した人にとっては辛くメンタル面に大きな負担がかかり、ストレスが原因で不妊症になることもあるため心のケアがとても重要なポイントになります。

ずっと不安があって思い悩んでいることはストレスの原因になるため、少しでも気になることがあればすぐに医師に相談するようにしましょう。

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